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特別な日の記憶 役員秘書時代の失敗

stand fmパーソナリティー×Kindle出版サポートのサクラです。

皆さんは、特定の日に特別な人を思い出されますか?

私にはそんな特別な日があります。

それは今日、4月10日です。

この日は、私が昔、役員秘書を務めていた方の誕生日です。

その方は昭和10年生まれなので、今年で89歳になられるはずです。年賀状のやり取りもなくなり、残念ながら疎遠になってしまいましたが、いつもこの日が来ると、その方のことを思い出します。

私が新入社員として入社して2年目から約8年間、その方の秘書として勤務しました。

その間、失敗もいろいろありました。

例えば、長い会議では土瓶を使ってお茶を出すことがあったのですが、一度、急須で淹れるようにお茶の葉を土瓶に直接入れてしまい、結果としてお茶碗にお茶の葉がいっぱいになってしまいました。

そんな時も、役員から優しくお茶の入れ方を教えてもらったことがあります。

今ではティーバッグがありますが、当時はお茶の葉を茶こしを使って入れていました。

若い人が急須の使い方を知らないとよく言われますが、私もその一人でした。

庶務から支給されるお茶の葉は一般の従業員とは違い、役員用は高級なもので、役員にお茶を入れた後の2番茶を私がいただいていました。

これは役員秘書の小さな特典でした。

他にもたくさん失敗はありましたが、いつも心に残っているのは、その役員のニッコリとした笑顔です。

役員に就任された時にプロに撮影されたその写真は、今でも鮮明に覚えています。

東大や京大出身の役員が並んでいる中で、他の役員たちは厳しい表情をしていましたが、その方の笑顔は本当に印象的でした。

笑顔は人の記憶に深く刻まれるものですね。

皆さんは、大切な記憶を呼び覚ます日がありますか?

今日もお聴きくださり有難うございました。

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