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【オリジナル曲】星を見よう 作曲の話

こんにちは。四次元ベクトルです。
この度私は、Cakewalkで作った歌ものとしては2曲目となる「星を見よう」を、noteやYouTubeでリリースしました。
今回は、作曲の話をしていこうと思います。

曲はこちら

(以下の動画の曲は、修正前のものです)

noteの音声記事(再編集したものを新たに上げ直した修正版)

自己紹介

作曲中級者です。理系なので、紙で解くパズル(数独など)を解いたり作ったりすることや、プログラミング、天体観測なども趣味です。
もともと私は音楽にあまり興味がありませんでしたが、小6で電子キーボードを手に入れてから、音楽の世界にのめり込みました。
しかし、中学校の音楽の成績は、授業内容と合わなかったのか、下のほうでした。
その後、PCでゲームの音楽を採譜したり、新たな曲を作ったりするようになりました。
電子ピアノも手に入れました。中級くらいの曲は弾けますが、あまり難しい曲は弾けません。
本格的な作曲・編曲環境が整ったのは、1年近く前にPCを新調したときです。以前のPCの記憶容量(SSD)が小さかったことや、Windows 11へのアップグレードのことを考えてPCを買い換えました。これを機に、DAW(作曲ソフト)をインストールしました。

曲の構成

この曲は、4/4拍子、テンポ(BPM)は144です。

前奏→
(1番)Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→
(2番)Aメロ→Bメロ→サビ→
大サビ→(前半落ち)サビ→エンディング
の構成です。

改めて聴くと前奏が35秒と長すぎる気がしました。

この曲では、シンセ系の音色を多用しています。

コード進行

基本的なコードを用いた、よくあるコード進行が中心です。
サビで転調(C→A♭)します。

前奏
| C | F | G7 | C | C | F | G7 | C | C | G7 |
| C F | G | C F | G | C F | G | Am | Fm | Fm | Fm G7 | C | G7 |

Aメロ:カノン進行
| C | G/B | Am | Em | F | C | Dm | G |(1番のみ)
| C | G/B | Am | Em | F | C | Dm G7 | C |

Bメロ:前半は4536進行
| F | G | Em | Am | B♭ | B♭M7 | G7 |

サビ:シンプルな1451進行
| E♭7sus4 |
| A♭ | D♭ | E♭ | A♭ | A♭/C | D♭ | E♭ | A♭ |
| A♭ | D♭ | E♭ | A♭ | A♭/C | D♭ | E♭ | A♭ |

間奏
| F G7 | C | F G7 | C | B♭ | B♭M7 | G7 | G7 |

大サビ
| E♭ | E♭ | E♭ | E♭ | C7 | C7 | Fm | Fm |
| D♭ | E♭ | F♭ | G♭ | A♭ | B♭7 | E♭ |

エンディング:前奏後半のキーを変えただけ
| A♭ D♭ | E♭| A♭ D♭ | E♭| A♭ D♭ | E♭| Fm | D♭m |
| D♭m | D♭m E♭7 | A♭ | E♭7 | A♭ |

作曲ツールは100%無料!

この曲は、DAW(作曲ソフト)Cakewalk by BandLabを使用して作りました。これは昔あったSONARという数万円のDAWが無料となったもので、無料化は市場崩壊かとすごくありがたいと思いました。
音源(VST)もすべて無料のものです。Cakewalkの付属音源と、Synth1を用いました。

Cakewalkの編集画面

歌声は、NEUTRINO(無料)の東北きりたんを使用しました。これは、AI(人工知能)によって歌声を生成するもので、歌声に自信のない方や録音環境が整っていない方にもうれしいサービスです。
ちなみに私は東北の人ではありません。

カバー画像の作成に使ったAdobe Illustrator、カバー画像や動画中のフォント(キアロ:Adobe Fonts)は有料ですが、曲自体は100%無料のソフトのみで作りました。

10日間で作曲!

2022/8/12~13:歌詞とメロディを作成

お盆に取った休みを利用して、作曲開始。
前回の「思い出と明日」は7~8年前に作詞・作曲したものだったが、今回は作詞・作曲からすぐ公開することになった。
頭に思い浮かんだフレーズ「沈みゆく夕日」にメロディを付けたことから始め、星空をテーマに歌詞とメロディを紙の楽譜にどんどん追加していった。
メロディとコードは自宅の電子ピアノで考えた。

作曲用ノートの一部

8/13~14:DAWに打ち込み

Cakewalkにメロディやベース、ドラムなどを打ち込んでいった。
無料縛りだとVSTの音色を探すのが大変だった。

8/14:歌声生成

Cakewalkで出力したMIDIファイルをMuseScore(無料楽譜ソフト)に読み込ませて歌詞を付け、NEUTRINO(オンライン版)に読み込んで歌声を生成した。
ここで問題発生!
「めろう」様に歌わせたところ、楽譜上の一部の音をうまく歌えなかった。
ネットで調べて、楽譜を修正したところ、その一部は歌えるようになったが、1か所だけどうしてもだめだった。
そこで、歌声を「東北きりたん」に変えてみたところ、うまく歌ってもらえた。今回はこちらを採用し、Cakewalkに取り込んだ。

8/15~20:ミキシング

この期間は仕事で作曲の時間が限られた。
ベロシティの調整でベースやドラムの音に強弱をつけ、オートメーションで、1曲を通した各トラック(パート)の音量に変化をつけた。

パン(PAN)で各トラックの音を左または右から聞こえるようにした。
イコライザー(EQ)で各トラックの不要な周波数(音の高さ)の音の成分を削った
コンプレッサーで、音の波が飛び出たところを、音割れの原因となる0dB以上にならないように削った

ここで音声をWAVでエクスポート(書き出し)したら、またも問題発生!
ネットからダウンロードした歌ものの曲と比較して音量が極端に小さい。
ネットで調べたところ、マキシマイザーを使えばよいということが分かった。
マキシマイザーとは、音圧を上げて全体の音量を大きくするためのもので、音の波の高さの一定値以上の部分を、音割れしない限界の0dBにできる。
ネットからダウンロードしたものを使ってみたら、見違えるほど音が大きく感じた。

この期間中、歌詞の修正なども行った。

8/20:MV作成・公開

曲を公開するためにMV(ミュージックビデオ)を作成。
AviUtlという無料のソフトを使った。
私は天体観測も趣味なので、背景の星空には自分で撮影した写真を用いた。
そして、YouTubeに公開。noteにも曲を音声記事として公開。

8/21:さらに調整

曲の公開後となったが、まだ音の迫力が足りない。
先述のEQで、人間の耳にほとんど聞こえないレベルの低音(20Hz以下)をカットするとよいことを、これまたネットで知った。
EQで低音をカットし、中音域を上げると、音に迫力が出た。
まだ修正すべき点はあると思うが、こだわりだすときりがないので、8/21時点のデータをnoteに再投稿した。

追記:YouTubeなどには音圧に関する制約があるので、音圧を低めにしないと音量が下げられてしまうようです。そのため、むやみに音圧を上げなくてもよかったと思います。

振り返り

良かった点

  • Cakewalkの一部の機能を新たに知ることができた(クリップのリンク、トラックの色の変更、ピアノロール画面で表示・編集するトラックの切り替えなど)

  • マキシマイザーでの音圧上げを知ることができた

  • 暇がつぶれ、日常が楽しいものとなった

反省点

  • 曲の完成度が低いまま公開して、後に再投稿することになった

最後に

作曲はPCさえあれば無料でも十分楽しめます。私が使っているCakewalkはWindows専用ですが、MacにもGarageBandという無料DAWが最初から入っています。
作曲だけでなくゲームやイラストなどの制作もそうですが、創作活動は大変な作業です。しかし一度始めたら何時間もやり続けてしまうほど楽しいものでもあります。

みんなも、この曲を聴いてみてください!
また、気軽に作曲に挑戦してみましょう!
そして、星を見よう!


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