見出し画像

商売の資金をどこから持ってくるか④

みなさん こんにちは  4DL Technologies株式会社 CCOの荒巻順です。すっかり寒くなってきました。

体調とかを崩さずに楽しい年末年始を迎えたいですね。

さて前回は、

ただ、二桁の営業利益を出せる会社は、当然費用の管理も厳しいから実現できているので「価格にはメチャクチャうるさい」と思います(笑)
そのハードルをどう越えるかが法人営業としての醍醐味ですね。
では、次回は「金融資金」の話をしましょう。

自己資金の話は終わりましたので、今回から「金融資金」の話をします。商売は自分の資金だけでやるのがある意味理想ですが、一般的な中小企業には限界があります。

商売と言うのは、動かすお金の大きさに比例して成長の加速度もあがります。これは、マクロ経済の「GDP(国内総生産)」でも同じことが言えます。

経済の大きな国は、その自分のチカラで更に経済を拡大するための投資が自分で行えます。いわゆる好循環というヤツです。なので、経済格差というのはどんどんと開いていく特性を持っています。

しかし、経済規模の小さな途上国はどうやったら成長できるのでしょうか?動かせるお金が少ない国はどうすればいいのでしょう?

ODA(政府開発援助)という言葉は聞いたことありますか? 

途上国に対して、先進国などが国として投資資金を出すことを言います。無償なのか有償なのかはちょっと横に置いておきます。

途上国は、先進国から資金を借りて自国のインフラ整備や産業投資などを行い経済を成長させるという仕組みです。

これが企業に対して同じこと(ザクッと言って)を金融機関がやってくれてます。これを「金融資金」といいます。

平らに言えば、他人から銭借りて、他人の褌で商売をすることです。

あれ、 ここで気がついた人はいますか?

自己資金にも「他人の銭」ってありましたよね?

親戚や友だち知人からお金を出して貰う「出資」です。

これも他人から銭を引っ張るってヤツです。金融資金と何がちがうのかっていうと「返さなくてよい銭(出資という名前の自己資金)」と「返さないといけない銭(借入という名前の金融資金)」です。

そして「金融資金」には「金利(金融機関の利益)」がかかることです。

今はまだ日本は低金利(中小企業ならまだ1%~2.数%で銀行から借りられると思います)ますから、利息は大した負担にはなりません。

しかし、最近経済ニュースでよく記事になりますが、欧米諸国を見ると「5%以上の政策金利」となっています。

つまり、中央銀行(概ね国と思ってOK)から5%で商業銀行が借りてきて、そこに利益を乗せて民間企業に「(仮に)9%」で貸し出すとします。

前回、中小企業は営業利益で二桁でていれば優秀って書いたと思います。

金利9%と言うことは、単純計算(売上と同じ額の融資を受けていると仮定)ですが、自分が商売で上げた利益が、ほとんどを銀行に払う金利で消えてしまうということです。

そして、借り入れした資金の元金も分割とかで返済しないといけません。

利益は金利で無くなる、資金は返済で出ていく。

そうなるとどうなるか?

誰も積極的に金融資金を引っ張ってまで、商売を成長させる投資をしようなんて思わなくなる。これがインフレ退治と言われる「金融の引き締め」ってヤツです。

欧米は、インフレで物価が上がりすぎているので金利を上げることで、経済にブレーキをかけて価格を抑える政策になっている。

こんなのが最近の経済ニュースでよく書かれていることです。

日本は、色々な理由があって(一言で言えば経済成長していない)金利は世界各国と真逆の設定になっています。少し傾向が変わってきましたが・・・

そんな「借りる側として最高環境」でも、成長するための「金融資金」をだれも欲しがらない。借入とはいえ、安い金利の他人の褌で事業を広げるチャンスですが、なかなか借り手がいない。

「金融資金」の状況をつらつらと書いてみました。

法人営業として資金をどこから持ってくると言うのは、金融機関でもなければ関係ない所ですが、自分の提案するソリューション(システム)の投資資金をどこから持ってくるのかというのは皆さんにとっても他人事ではないですよね。

皆さんは、費用対効果という意味で「投資したらどのくらいの利益が生まれる」という提案はしていると思います。時間が削減できるも同義です。

しかし、そのソリューションを導入するための障壁となる「資金」をどうするかを考えられたら営業として一歩先に行けると思いませんか?

ちょっと長くなりましたね。でわでわそんな話を次回。

----------------
4DL Technologies株式会社  https://4dlt.com
SDA部門 CCO  荒巻順
~AI × 法人営業~ 業界初の育成プログラムリーフレットはこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?