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ありがとうの想いを「つなぐ」20周年グッズのつくりかた

今年7月、20周年を迎えたフォーデジット。7月1日の朝、オフィスに出勤するとメンバーのデスクにはまっしろなギフトボックスが…!在宅勤務のメンバーにはご自宅にお届け。

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これは私たちが20周年記念に制作した、20th Anniversary Boxです。企画からデザインまで、すべてを社内チームで作り上げたオリジナルグッズが詰まっています。

周年記念グッズは、会社とメンバーの想いをつなぐ大切なもの。単にお揃いのアイテムを配る…だけではもったいない!20年間のありがとうを伝えるために、どんなことができるのかアイデアを出し合いました。企画チームが込めた想いと、制作のウラ話をご紹介します。


みんなを「つなぐ」オリジナルグッズ

周年グッズ制作プロジェクトは、企画チームによるブレインストーミングからスタート。20年間のおめでとう・ありがとうを込めたグッズなので、大前提としてメンバーみんなが喜んでくれるものが良いよね、とアイデア出しが始まりました。

Tシャツ、PCケース、エコバッグなどのベタなものから、社歌を作ってレコードにしよう、10年後に飲めるお酒を仕込もうなどのオリジナル企画まで…たくさんのアイデアが出ました。

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フォーデジットのメンバーは現在約250名。海外のメンバーも増え、多種多様な人が集まっています。年齢や職種はもちろん、生活環境や好みもさまざま。アイテムの選定を進めていくうちに、「メンバーみんなが喜んでくれる」ことがいかに難しいか、という壁にぶち当たることとなります。そこで改めてコンセプトに立ち戻りました。

20周年プロジェクトのキーワードは “Connect”=つなぐ・つながる。

フォーデジットは2020年からの3ヶ年テーマとして“We connect”というテーマを掲げています。海外拠点が設立され、文化や価値観の異なるメンバーが増える中、リモートワークでさらに遠く感じてしまったり…そんな中でも私たちはつながっていこう、チームとしてつながることで力を発揮していこう、というテーマです。20周年企画もこの思想にならい、“Connect”を合言葉に企画していきました。

20周年記念Webサイトは、過去から未来を“Connect”する「らせん」をモチーフに表現し、シフトブレインさんに制作していただきました。

あやうく迷走しかけた周年グッズも、“Connect”をキーワードに改めてアイテムの選定していくことに。メンバー同士をつなぐ、各拠点をつなぐ、過去と未来をつなぐ……さまざまな“Connect”の思いを込めて、アイデアを詰めていきました。デザインは、20周年記念Webサイトのビジュアルを参考に、シフトブレインさんのアドバイスもいただきながら作り上げていきました。

そうしてでき上がった5つのアイテム。それぞれに企画メンバーのこだわりが込められています。

Company Pin - メンバー同士をつなぐ

まず社章を作りました。ロゴマークをベースに、アンティークゴールドで仕上げています。

社章というと大手企業の方が付けている格式高いイメージがありますが、私たちが思い描いたのはヒーローの変身アイテムのような、付けると勇気が湧くようなもの。

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メンバー同士のつながりはもちろん、社外の方からもひとつのチームとして認識されるといいよね、という想いで作りました。普段使いのカバンや手帳に付けたり、カジュアルな服にみんなで付けてプレゼンに行ったり。さまざまな使用シーンを思い浮かべながら制作しました。

<制作メンバーのウラ話>
フォーデジットのロゴマークは線が細くて、太くなると野暮ったくなっちゃう…だからできるだけ細くしたい!工場の方には「強度がなくなる」と断られました(笑)。強度を保ちつつもできる限り細く制作できる工場を探しに探すことに。納期と予算とクオリティを追求して、本当にいろんな工場に電話しまくりました。

Disposable Camera - 思い出をつなぐ

続いてのアイテムは、使い捨てカメラ。オリジナルデザインで、2個セットになっています。

実は20周年企画のためにフォーデジットの歴史を振り返る中で、ある課題があがっていました。それは、過去のみんなの写真が想像以上に保存されていないということ…。そこで記念グッズの中に、「これからの思い出を残していくアイテム」をひとつ作ろうと考えたのです。

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2個セットにしたのは、会社に残してもらうものと、自分で楽しんでもらうもの、両方を贈りたかったから。30周年の時には、集まってきた写真たちを使って、何か新しい企画ができたら面白いなと考えています。

<制作担当のウラ話>
カメラを2個並べると、20周年のロゴマークになるオリジナルカバーがポイントです。パッケージもぴったり合うサイズを探して、印刷して、手作業でシーラー(圧着封)までして。本当は封はしなくても良いんですけど、「破って開ける」という体験をしてほしかったのでこだわりました。

Fountain Pen & Ink - 末永くのこす

永く使えるものがひとつ欲しいという思いがあり、オリジナルの万年筆を作りました。

万年筆はその名前の通り、インクを補充しながらほぼ永続的に使えるアイテム。20周年記念の瞬間だけでなく、末長く身近に感じてほしいと思い選びました。

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インクは今回のために配合したオリジナルカラー。フォーデジットの全メンバーに対して「あなたが思うフォーデジットの色は?」というアンケートを取り、「フォーデジットらしさ」を探りました。

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アンケートの結果、選ばれたカラーはゴールド。「Celebration Gold」と名付けてオリジナルインクを作りました。万年筆とセットでボックスに。これがメンバーに一番喜ばれたアイテムかもしれません。

<制作担当のウラ話>
インクの色を決めるためのアンケートフォームも、すごくこだわりました。カラーを選ぶと背景の文字色が変わる仕様。フォーデジットベトナムのメンバーにお願いして開発しています。ここまでしなくていいやん、スプレッドシートでいいやん…っていう声もあったけど、こういうクオリティも大事だと思って。結果としてすごく良いものができたので、何か別の場面でも活用したいですね!

4D Binder - これからを紡ぐ

これからの未来を記録していく、オリジナルバインダーを作りました。

冊子でなくバインダーにしたのは、これからページを増やしていきたいから。現時点での中身はフォーデジットの理念とビジョン、そして2021年時点の各拠点のデータなど。これからその年の経営数値や、新しく設立された拠点のデータなど、さまざまなコンテンツを追加していく予定です。

バインダーには、20周年のロゴマークやキービジュアルはあえて使用せず、これからの未来を旅に見立て、新たなテーマで制作しました。

<制作担当のウラ話>
元編集者や元印刷物のデザイナーなど、社内メンバーをどんどん巻き込んで制作しました。素敵なイラストは高橋 潤さん。クオリティを大切にしながら、短い納期での戦い。この制作ウラ話は一言では語れないので、詳細はまた別の機会にじっくりと。

Floating Pen - 関わる全ての人に感謝を

社外の方へも、感謝の気持ちを込めて配れるものが欲しい…という思いで、選んだアイテムはフローティングペン。

お土産屋さんなどでよく見かけるフローティングペン。企画の段階でメンバーからも欲しい〜!の声が多く、人気が高いアイテムでした。

社外の方にも気軽に使っていただけるよう、なるべくシンプルに。20周年のロゴマークと「らせん」のデザインにしました。手にとると思わず動かしてしまう魅力があります。

<制作担当のウラ話>
「らせん」を使ったデザインにすることまでは、早い段階で決まりました。けれどフローティングペンの仕組みは難しく、なかなかイメージ通りにいかず…フローティングの液を入れると色の見え方が変わってしまったり。サンプルもかなりの数作ってもらいました。仕上がりには大満足です!

Box & Packaging Materials  - ワクワクを詰め込んで

さまざまな記念グッズをひとつのボックスに詰めてお届けしよう、ということは企画当初から決めていました。

箱を選んだのは「ギフトボックスを開ける」というワクワク感を届けたかったから。捨てずに再利用できるよう、質感の綺麗な紙を選び、強度のある化粧箱をオリジナルで作りました。

緩衝材もオリジナル。役員3人からの手書きの手紙を添え、すみずみまでこだわっています。

<制作担当のウラ話>
アイテム説明のカードもわざわざ活版印刷に。なぜならやりたかったからです(笑)。緩衝材にした薄葉紙は4Dのロゴマークを敷き詰めたパターンに。実は左から数えて20番目のところに「20th」と入っています。多分誰も気付いてないし、気付かなくても良いくらい細部のことなんですけど、お願いした社内のデザイナーがそうしていました。細部までどれだけこだわれるか。仕事でもそれ以外のことでも、こだわりって大事ですね。

こうして、メンバーのこだわりが詰まった記念グッズが揃いました。最後はいよいよパッキング作業です。

それぞれの工場から届いた記念グッズを、ひとつのボックスに詰めていきます。カメラ2個をセットにして袋に入れてシーラー。バインダーにコンテンツのページを入れる。手書きメッセージを封筒に。などなどを手作業でボックス300個分。チーム内ではいつの間にか工数表が作られていました。

<制作担当のウラ話>
企画チーム以外の社内メンバーには、まだ中身が秘密だったので、バレないようにコソコソと作業しました(笑)。リモート勤務しているメンバーの自宅や、大阪、バンコク、ホーチミンシティのブランチへ発送する作業もあり最後はバタバタ。しかしやっていくうちに、どんどん効率化が行われみんな手際がよくなって、予定より早く完了することができました!

モノづくりは楽しい

普段はデジタル領域を中心にモノづくりをしている私たち。今回、さまざまなアイテムの制作にチャレンジして、違う領域のモノづくりの過程を知ることができ、とても良い経験になりました。こだわりを持って取り組む職人さんとのやりとり、もうやり直せないというドキドキ感。デジタルとは違う面白さがありました。

同時に、モノづくりの楽しさはジャンルを問わず同じだと感じました。使う人を想像しながら思いを込めて作ったものが、人に届き、実際に使われる喜び。改めて、モノづくりは楽しい!

企画チームのみなさん本当にお疲れ様でした。

制作
Company Pin:ピンズファクトリー
Disposable Camera:on and on
Fountain Pen & Ink:カキモリ
Floating Pen:レトロバンク
Box & Packaging Materials:羽車

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