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パーソナルユースで考えた時のUbuntuという選択 #3

Ubuntu PCで色々な検証をしてきました。普通に個人で使う場合、どんなことが考えられるのか、UbuntuというOSの選択肢は、あるのかというテーマで今まで触ってきて思ったことを書いていきます。前回は、↓から。


インストール

前回までにインストールしたいUbuntuフレーバーを決めたと思います。
インストールの準備から始めましょう。(今回は、ちょっと長いです)


OSのダウンロード

Ubuntuフレーバーを決めたら、OSをダウンロードします。
いくつかのバージョンがありますが、末尾にLTSと入っているバージョンを選択し、ダウンロードします。LTSは、長期サポート版を意味します。

バージョンは、2024/7/7現在で最新は、24.04 LTSです。(各フレーバー共通)
特殊な環境でない限り、64-bit版ダウンロードで大丈夫です。

ダウンロード先の一例
Ubuntu - デスクトップ環境のあるUbuntu DesktopのLTS版を選択します。Kubuntu - 最新のLTS版を選択します。
Lubuntu - 最新のLTS版を選択します。
Xubuntu - Xubuntu Desktop for 64-bit systemを選択します。


インストールメディアの作成準備

次にインストールメディアの作成準備をします。メディア作成用ソフトが必要になりますので、ダウンロードします。(無料です。)

今回、Windows向けに2つメディア作成ソフトを紹介します。
ひとつは、Linux系の推奨ソフト「Universal USB Installer」
もうひとつは、メジャーな「Rufus」です。

↑ Universal USB Installer (UUI)
ページ中ほどに「Download UUI」のアイコンからダウンロードします。

↑ Rufus
ダウンロードから該当するWindows OSを選んでダウンロードします。
Win 10, 11であれば、タイプ : 標準、プラットフォーム : Windows x64で

どちらでも良いと思いますが、手順が少ないのは、Rufusです。
メディア作成推奨ソフトとされているのが、Universal USB Installer (UUI)です。この後で両方の作成手順を紹介しています。


インストールメディアの作成

まずは、USBメモリーを用意します。容量は、16GBあれば十分です。ただし、内容は、全て消えてしまいますので、消えても良いものを選びます。

USBメモリーは、機種によって、作成、インストール時間が異なります。
時間が気になる方、より速く作成やインストールできるUSBメモリーが良いという方は、↓の記事も参考にしてみてください。

USBメモリーも用意できたところで、インストールメディアを作成していきます。作業のおおまかな流れは、以下になります。

  1. Windows PCにUSBメモリーをセットする

  2. メディア作成ソフトを起動させる

  3. 作成ソフトの設定を行い、作成開始する

  4. 書込終了まで待つ。

  5. 終了したら、作成ソフトを閉じ、USBメモリーを取り出す

2と3部分は、ソフトで違いがあるので、次で手順を説明します。


Universal USB Installer (UUI)でのメディアを作成手順

手順2が終わった直後から手順5までになります。(画像はクリックして拡大)

UUIを起動させた直後。"I Agree"をクリックします。
Step 1でUSBメモリーが割り振られているドライブをプルダウンで選択します。

ドライブを選択すると、プルダウンした横に"Prepare this drive?"とチェックボックス付で表示されるので、チェックを入れます。

チェックを入れると警告がポップアップされますので、「はい」を選択
準備が終わると上記のホップアップが出るので"OK"をクリック
Step 2でどのOSを入れるかをプルダウンで選択します。画面は、Ubuntuを選択した時です。
Step 3 で作成しようとしているisoファイルを"Browse"をクリックして指定します。
Step 4は、任意で保存領域を指定したい場合、領域を設定します。

ここまで設定したら、"Create"をクリックすると、作成開始します。

ダイアログに"All Finished, Process is Complete!"と表示されたら、"Next"をクリックします。
クリック後に他にも作成するかとポップアップが出てくるので「いいえ」をクリック
この表示が出たら、完了なので、"Finish"をクリックして完了です。

Rufusでのメディア作成手順

手順2が終わった直後から手順5までになります。(画像はクリックして拡大)

[デバイス]がUSBメモリーになっているかを確認して、[ブートの種類] 右にある「選択」をクリック
ダウンロードした.isoファイルを選択して、「開く」をクリック
[保存領域のサイズ]を指定する場合、スライダーで領域を決める
[保存領域のサイズ]を選択した後、「スタート」をクリック
「スタート」クリック後は、作成が始まりますので、放置でOK (フォーマット画面)
作成中の画面 (放置でOK)
[状態]が準備完了の表示になったら、「閉じる」をクリックして完了です

PCのBIOSに入る

PCのBIOSに入り方は、メーカーや機種により異なります。
メーカーサポートのページで"BIOS"と"型番"を入れて検索すると良いです。
代表的なメーカーのBIOSについてリンクを置きます。

NEC - LAVIE
FUJITSU - FMV
TOSHIBA - Dynabook
Dell
HP
Lenovo

BIOSに入ったら、ブートドライブを先ほど作成したUSBメモリーにします。
手順がわからない場合は、メーカーサポートページで「BIOSブートドライブ」もしくは、「USBドライブから起動する方法」を検索ワードにして、検索してみてください。


USBメモリー起動からインストール開始画面まで

UUIとRufusで作成したインストールメディア(USBメモリー)を起動させます。手順は、画像順に進めます。画像は、Ubuntuのインストールですが、
別のUbuntuフレーバーの場合もほぼ同じ手順です。
(Rufusの場合は、6番目から始まります。)

1. 起動画面 "DIR [Linux-ISOs]をクリック (UUIのみ)
2. クリックすると、メディアにあるISOが表示されます(UUIのみ)
3. ISOファイルをクリックし、Enterします[クリックすると黄色になります] (UUIのみ)
4. 起動種類を聞いてきますので、上の"Boot in normal mode"を選んで、Enter (UUIのみ)
5. 起動方法を聞いてきますので、"Boot with /UUI/Linux-ISOs/~"を選択して、Enter (UUIのみ)
6. Ubuntuの起動方法を聞いてきますので、上の"*Try or Install Ubuntu"を選択し、Enter (UUI, Rufus)
7. この画面が出てきたら、インストール開始準備完了です。(UUI, Rufus)

インストール

では、インストール準備画面までたどり着きましたので、「Ubuntuをインストール」をクリックして始めます。もし、この画面が英語等の他言語だった場合、画像7の左にある言語一覧から言語を変更することができます。

では、途中まで画像順に進めていきます。

8. キーボードを選択します。Windowsであれば、画像通りの選択で。インストール後に変更可能
9. Wi-Fiの設定画面が出てきたら、"このネットワークに接続する"をクリックして設定します

もし、この9. の画面が出てこなかった場合、Wi-Fiが認識されていないと考えられます。インストールを進め、次の項の最初にすることを参照ください。

10. インストール方法を聞かれます。"通常のインストール"を選びましょう
11. インストールの種類を聞かれます。
デュアルブートにする場合は、上を。Ubuntu専用にする場合は、真ん中を選択します。
12. ディスク領域を聞かれます。領域を指定します。(画像は、デュアルブートの場合)

この後は、タイムゾーン等の設定を行い、最後まで行くと、インストールが始まりますので、インストール終了まで待ちます。

インストールが終わると、再起動のメッセージが出ますので、再起動します。この時、USBメモリーは、まだ挿したままにしておきます。
「PRESS ~」というメッセージが出たら、指定されたキーを押し、画面が消えてから、USBメモリーを取り外します。


最初にすること

インストールが完了した後に最初にすることは、インターネットに接続して、OSのアップデートをすることです。

インターネットに接続する

最初に行いたいのは、インターネットに接続することです。インストール時にネットワーク設定ができた場合は、スキップしていただいて構いません。

特にWi-Fiを認識しなかった場合等は、有線LANで接続してみてください。
ノートPC等でLANポートがないという場合は、下のようなUSB-LANアダプタを使用して、接続してみてください。

OSをアップデートする

インターネットに接続したら、アップデートを行います。ここでは、コピペできるようにコマンドを用意します。ターミナルソフトを起動して、次の2つのコマンドを実行してみてください。

sudo apt-get update
sudo apt upgrade

最初にsudoコマンドを使うためにパスワードを聞かれますので、入力します

2番目のコマンドでアップデートを行います。行うかどうか聞いてきますので、"y"で進めましょう。

アップデートが終了したら、いよいよ使ってみましょう。


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