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様々なタイプのNASをみてみる

前回は、PCスキル別NAS導入プランについて記事しました。

今回は、様々なタイプのNASメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。

補足ですが、NASとは、Network Attached Storage (ネットワーク・アタッチド・ストレージ) の略です。ストレージは、SSDやHDDなどの記録媒体を指します。

PC本体等のストレージでなく、ネットワーク上にあるストレージを指します。また、ファイルサーバーと呼ばれたりします。
クラウドストレージと言われているものも広い意味でNASに当たるかもしれません。

ここでは、ひとまとめにNASとすることにします。

それぞれのメリット、デメリットを見てみる

個人的に難易度が低いと思われる順にメリット、デメリットを見てみます。


クラウドストレージ、オンラインストレージ

Google ドライブやアップル iCloudなどの個人向けストレージサービスやAmazon AWS S3等の法人向けストレージサービスを指します。ここでは、個人向けサービスについて記事します。

メリット
・ アカウントがあれば、無料ストレージがある (Googleの場合、50GB)
・ 設定が不要ですぐに使用でき、必要な分だけ拡張ができる
・ ハードウエア故障の心配がない
デメリット
・ 有料プランに移行した場合、月々のコストが発生する (辞めるまで永遠)
・ 障害が発生した場合、使用できない。復旧目途がわからない


ネットワークドライブ

国内メーカー (バッファロー、アイ・オーデータ等)が発売しているしている機器やネットワークルーター(Wi-Fi ルーター)に外付けハードディスクを接続するタイプです。

メリット
・ Windowsネットワークドライブ設定ができれば、比較的簡単に導入可能
・ メーカー販売機器であれば、サポートもあり、復旧サービスもある
・ オールインワンの機器で専門知識がなくてもはじめられる
デメリット
・ シングルドライブの場合、故障時にデータを失う可能性が高い
・ 上記のデメリットを考慮した構成にすると、初期費用が上昇する

投資回収についてみていきます。ストレージ容量は、どれも2TB領域を確保する前提です。クラウドストレージは、Google ドライブの2TBコースを月払いで使用したケースです。(最初の3か月割引あり)

まずは、上記のバッファロー シングルストレージ2TBモデルです。
2024年3月15日の価格は、11,173円です。同様にGoogle ドライブを使用した場合、11か月を超えるとこちらがお得になります。

次に上記のバッファロー デュアルストレージ4TBモデルモデルです。2TBづつ、バックアップ可能な構成(RAID)で運用することにします。
2024年3月15日の価格は、30,030円です。同様にGoogle ドライブを使用した場合、26か月を超えるとこちらがお得になります。


市販NASサーバー

ストレージが付属していないNAS専用機です。別途、ストレージを購入する必要がありますが、必要なストレージ分だけ拡張できることや将来的な拡張も考慮されています。また、製品としてリリースされているので、メーカーサポートもあり、比較的簡単に本格的なNASを構築できます。

メリット
・ 比較的簡単にNASを構築できる
・ ストレージ容量をカスタマイズできる
・ NAS専用OSなので、高度な設定ができる
デメリット
・ 導入費用がネットワークドライブより高い
・ カスタマイズできる箇所が少ない


自作NASサーバー

1から構成を組み、OSもNAS専用OSやLinuxからNASをインストールしていくNASです。既存PCの流用も可能です。カスタマイズできる範囲が広い反面、トラブルシューティングは、自己責任となる本格的なNASです。

メリット
・ カスタマイズ範囲が広く、本格的なNASを導入できる
・ OSが許容している範囲内でパーツ構成を自由に選べる 
・ 故障した場合、パーツ単位の交換で対応可能
デメリット
・ 構築やトラブルは、自己責任。その知識も必要
・ 導入費用は、構築次第で青天井。


まとめ

導入のしやすさから見てみました。まとめると次のようになります。
・ クラウドストレージ
  導入が一番手っ取り早く、初期コストも低いです。
・ ネットワークストレージ
  専門知識がなくてもルーターがあれば、お手軽にNASが構築できます。
・ 市販NASと自作NAS
   専用機として機能が豊富ですが、導入知識と自己責任が要求されます。

PCスキル別の導入プランも記事しています。併せてご覧いただれば、NAS導入イメージができるかなと思います。



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