「望ましくない状況」を逆手に取った解決策を出す思考の癖をつける
望ましくない状況の例:会社で社員がたくさん退職してしまう
困った。
普通の解決策:社員が辞めないようにする
普通は辞めないような対策を考える。
逆手に取った解決策:ある社員が辞めることを、後任の社員が成長する機会として利用し、会社全体としてはむしろプラスになるようにする
まず、ある社員の退職を他の社員の成長機会として利用する。
すると、結果として退職者が減っていくかもしれない。
これはツッコミどころも多い極端な例だ。でも考えるヒントにはなる。
逆手にとった考え方とは、「望ましくない状況」のメリットを最大化、デメリットを最小化すること
望ましくない状況にもプラスの効果はある。通常はマイナスが上回っているから望ましくないだけだ。
社員が退職することによるメリット
・退職した社員の後任がその仕事を活用してもっと成長する
・特定の社員が長くその業務をやり過ぎて、改善されなかったり、何かしら「淀んでしまっている」状態から抜け出せる
・退職を理由に会社の問題点がわかる
社員が退職することによるデメリット
・全体として人手不足で忙しくなってしまう
・退職の連鎖反応
・退職者が会社の問題点を社外で言いふらす
今回のアイデアは、退職するメリットを最大化することで、そのままデメリットの一部を最小化するという因果を考えることができた。
別の例:炎上マーケティング
炎上するデメリット
・いろんな人に嫌われる、批判されて疲れる
・評判が落ちる
炎上するメリット
・特定の人には強く評価される
・多くの人に認知される
1000万人に嫌われてもダメージは少なく、1回炎上するごとに特定の200人が5万円払ってくれるぐらい強い支持をしてくれるという計算ができれば、実行する人もいるだろう。
なんらかのストレスや圧力がかかったときの対応
ストレスや圧力(≒望ましくない状況)が発生したとき、ストレスや圧力を減らそうとすることが多いだろう。
でも、ストレスや圧力もエネルギーだから、その力を自らの利益に変えるという発想もある。
これは思考の癖であり、習慣化できるはずだ。
プロセスまとめるとこんな図になる。
元ネタ
「反脆弱性」という本です。是非読んでください。
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