「今の会社で働き続けていいのか診断」にお申し込みいただいた方とのやりとりです。書き起こしではなく、文通形式でやりとりしました。匿名性を担保するために一部改変しています。本人の確認済です。
最後まで読んでも具体的な解決策が見えてません。「いろんな条件」を満たした上で何が最適かを考えるってのは難しいなあ、が私の感想でした。
申込時のコメント
とりあえず最初のコメントを深掘りしてみる
Q:いま、どのようなお仕事をしているのか教えてください。
(柴田注:ここは省略します。省略しても以下の内容に支障がないため)
Q:「面接すらしてもらえない」とのことですが、転職活動として応募した会社名や職種(実名ではなくてもいいです)を教えてください。
Q:「自分より立場が上でかつ正社員で給料もたくさんもらっているのに見合った働きをしていない」とのことですが、具体的にそれを感じるエピソードがありましたら教えてください。
ここまで回答をもらっての柴田の感想
今の会社で働き続けることができるなら、その上でゆっくりと別の選択肢もあるのかどうかを考えるのがよさそう。でも、今の会社に我慢ならないのかもしれない。そのあたりをもうちょっと聞いてみようと考えました。
現状の働き方を追加質問
Q:契約社員ということですが、10年以上前から働いているということは、「無期雇用」になっているという理解でいいでしょうか?これを聞いた理由は、今の職場は働き続けようと思えばずっと働けるのかどうかを知りたく、質問しました。
Q:会社として異動を提案してくれるということは、会社側としては、○○さん(申込者の方)を評価しているようにも思えます。どの部分が評価されているか、ご自身では何か想像はつきますか?(これを聞いた理由は、転職しなくても部署異動で解決する可能性もあるのではないか、と考えたためです)
もうちょっと評価されている(と本人が認識している)ポイントを聞いてみました。異動先の参考になるかなと。
この回答をみて、「いや、普通に正社員になるパターンもありなのでは・・・」と思ったので、質問してみた。以下、長いけど柴田のコメント。
(柴田コメント開始)
私の感想としては「正社員になるのもありなのでは?」というものでした。待遇という面でもよくなるでしょうし。
実際に正社員になって、いろいろ変えてみる立場になってみると、自分が想定していた「こうすればいい」がそんなにうまくできない、と気づいたり、「え、普通にできるじゃないか」となる場合もあります。前者は前者で気づきがありますし、後者なら後者で、ご自身が会社に貢献して成果を認められるかなと思います。
仮にどこかに転職するにしても、正社員になることによるデメリットはないように思えます(割にあわないなら辞めるという選択肢としては同じ)。そんなことはないか。責任がいろいろ増えるというのはありそうですね。
そういえば、いただいたコメントの中で一番分からなかったところがあります。
私はその度「順番が違う」と言って断っています。正社員である自分たちがまずやるべきことができていないのに、こいつを正社員にして仕事をやらせてしまえ、という目論見が見え見えだからです。
これはそういう目論見だと思いますが、特に悪いことではないのかなと私からは見えたのですが、どうなのでしょうか。
(柴田コメントここまで)
なるほどー!あとは会社としての例外対応があるかどうか、ぐらいだなと思って以下のコメントを書いた。
(柴田コメント開始)
なるほど!でも少しずつ解決すべきことが見えてきた気がします。
・「正社員だと転勤あり、契約社員だとなし」「契約社員に報酬の上限がある」などは、すべて個別の会社のルールでしかないので、特にそのような法律上の決まりはないと思われます(一応私も人事をやっていたので)。
・あとは、会社のルールとしてそれは制定できないけど、個別対応が出来る場合もあります。例えば正社員化の話で、「転勤は無理なのですが、それでも可能でしょうか?」と聞いてみるなど。実際には転勤になったら辞めるという決断とセットにはなってしまいますが。それは各社の個別対応度はまちまちで、もっというと、相談した相手が社内でどれだけ影響力を発揮できるか、という話とつながってきます。「自然と誰がキーマンで、どのようにお願いしておけばことが進むかを感覚的に理解することができます」とコメントがありましたので、誰に依頼すれば、実質的に転勤なしで希望通り働けそうか、というのを考えてみるのはいかがでしょうか?
(柴田コメント終了)
と、ここでいったんやりとりを終えました。
柴田の振り返り
・最初、いまの職場の問題点が羅列してあった。本当にその職場がまずいのか、その人の物事の見方が偏っているのか、私からはわからない。今回は「正社員にならないか」と誘われているとなった段階で、その職場にいろいろ問題点があるのかな、という判断に傾いた。
・このやりとりは、申し込み者の方の役に立ったのだろうか?何かしら「自分を見つめ直すきっかけ」にはなったのかもしれない。なんかもう少し出来ることがあった気がする。
・このやりとりをnoteに公開することで、他の人の参考になるのだろうか。私以外の誰かがこれと同じようなnoteを公開していたとして、自分が似た境遇だったとしたら、これを読んでいろいろ考えたり、思いつくことはあるような気がした。ただ、あまり言語化できてない。自分と関係ない人だけど、似た境遇、というのが大事である気がする。
今回は以上です!
こういうやりとりをしてくださる方を引き続き募集しております。