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わかりやすさとは、相手の知らないことを相手の知ってる言葉だけで説明すること

今後いろいろ使えそうなので書いておく!

最初にまとめ

・「相手の知らないこと」を「相手の知ってる言葉」だけで説明すると、わかりやすい。
・それができるためには?学ぶときに「自分の知らないこと」を「自分の知っている言葉」だけで説明できるまで頑張るとよい。これをやってる人と、やってない人がいる。
・多くの人に一度に説明するときは、「全員が知らないこと」を「全員が知っている言葉」だけで説明できるのがベスト。ものすごい難しい!

「相手の知らないこと」を「相手の知ってる言葉」だけで説明すると、わかりやすい

私が相手に説明するとき、どうしてるかなーと考えた。こんな感じだ。これが成功すると伝わる。

相手に説明するときのイメージ

1.伝えたいことを考える
2.それを、図とかイメージに置き換える
3.図やイメージを、相手が知ってそうな言葉で、再構成する

「相手の知らないこと」を、「相手の知らない言葉」で説明しちゃうときがある

専門用語使いすぎると、こうなってしまう。「相手の知らない概念」を伝えたいのに、相手の知らない言葉で説明してたら伝わらない。でも結構やってしまう。

ここまでは「そりゃそうだ」の内容だ。ここからが今回の発見。どのようにしたら、相手が知ってる言葉だけで説明できるのか。

自分の知らないことを学ぶときに、自分の知っている言葉だけで説明できるまで頑張る人と、そうではない人がいる

新しいことを「わかった!」と思うとき、ふたつパターンがある気がした。

新しいことを「わかった!」と思うときのパターン

自分が学ぶだけなら、どっちでもいい気がする。むしろ「そのまま脳内に取り込める人」のほうが学習スピード早そうだし、天才っぽい感じがする!私は自分なりの言葉で説明できないと、納得できないタイプだ。

自分の知ってる言葉だけ再構成するのに慣れてる人は、相手の知っている言葉だけで再構成できる

「自分が知っていて使いこなせる言葉」に敏感な人は、「相手が知っていて、使いこなせる言葉」にも敏感だ。周囲を見ていても、「相手の知っている言葉」に敏感な人と、そうではない人がいる。その人の学び方に理由があるのではという予想だ。

多くの人に説明するときは、「全員が知らないこと」を「全員が知っている言葉」だけで説明できるのがベスト

いままでは1対1が前提だ。たくさんの人に説明するときは難しい。私は、自分が知っていることをもう一度説明されるのが嫌いだ。「わかってるよそれは」となってしまう。多くの人に説明するときも似たような思いを抱かせたくない。でも難しい。それぞれが「知っていること」も、「知っている言葉」もバラバラだからだ。

できるだけ全員が「へえ〜」と思うことを、できるだけ「全員が知っている言葉」で説明する

頑張るポイントはここだと思う。伝えたいことは、全員が「へえ〜」と思うことである必要がある。でもそれを、「みんなが知ってる言葉」だけで構成する。

元ネタとなったツイート

これを読み「なるほどー!」と思って考えてみた。

今回は以上です!






おまけ:ちょうど最近私がチャレンジしてみた例

私が働いている会社(面白法人カヤック)で、社員向けに「決算説明会資料(投資家向けの説明資料)」を説明する時間があった。業績とか自社の状況を、外部にも公開されたタイミングで、その資料を使って社内にも説明しているのだ。

説明したかった、社員が「へえ〜」と思うであろうこと

最近決算説明会に登場した内容で、会社の特徴を説明した部分がある。これは社員にも知っておいて欲しい。

面白法人カヤック 決算説明会資料P6「競争力の源泉」

でもこのままだと伝わらないことが予想された。ほとんどの社員はクリエイターで、決算説明会資料を自ら読んでいる社員は少ないと思われる。最初の図でいうと、これが「相手に説明したいこと」になる。どう変換して、再構成するか。

「みんなが知ってる言葉」だけで再構成してみた

実際に説明したスライドを紹介する。何も社外秘の情報を使っていないので、ほぼそのまま公開できる。

これから説明する「決算説明会資料」が何かを説明します
カヤックが倒産するまでにどれぐらいお金を稼ぐかを説明するための資料です。倒産までに稼ぐお金=その企業の価値、という考えが前提です。
こういう、お金を稼ぐループを説明するための資料が「決算説明会資料」なのです
でもどうでしょう。私たちは普段から「お金を稼ぐ」だけを意識して仕事してるわけじゃないですよね。
面白いことをしてたら、また次の面白いことをするチャンスがやってくる。面白の拡大再生産やりたいのです!
ある意味コマなのです。くるくる回って、だんだんコマも大きくなります。
面白ループを、お金を稼ぐループとして説明したいのが、今回の資料です。

どんなイメージをみんなに伝えたかったか?

まず、企業の時価総額の概念。「倒産するまでに稼ぐ額」というざっくりしたフレーズで伝えた。

次に「面白ループ」のイメージだ。この部分。

これがこうなっている。

コマに例えることで、くるくる回り続ける「動的なイメージ」を伝えたかった。すると聞いていた社員が面白いことをコメントした。「社員も入社前から面白ループで助走をつけておかないと、うまくコマにのれないですね」と。つまりこれはカルチャーマッチ的なことも想起されたりする。

もうひとつ。面白いことを続けていれば、ちゃんと時価総額につながるぞ、というイメージだ。

この上で、実際に決算説明会資料の内容を説明した。


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