私の青春を演劇が取り戻してくれている話

いつだったかの投稿でもお話ししましたが、私は高校時代演劇部でした。

私が所属していた演劇部はほんっっとうにスパルタ。基本的に平日の放課後と土曜日は全て部活。春と秋の大会前になると平日朝や日曜日も部活。365日中350日くらい演劇をやっていたんじゃないかって感覚でした。

そんな高校3年間だったので、青春らしい青春を私は送ることができなかったのです。

部活に打ち込むというのも立派な青春だと思っているし、後悔はしていません。でも、例えば放課後友だちとカフェに入ったり、カラオケに行ったり、彼氏を作ってデートをしたり、文化祭一緒にまわったり、仲良い子たちと卒業旅行に行ったり。そういった、夢見ていた青春を送ってみたかったというのも正直な気持ちでした。

高校時代の私は演劇に打ち込みすぎて友達からの誘いも「ごめん、部活」と断り続け、しだいに誘われなくなり……クラスでも"たったひとりで演劇をやっている変な子"(当時は演劇部員は私ひとりでした。)として浮いていきました。彼氏はいましたが、デートはほぼできず、彼女らしいことも何もできませんでした。(ごめんね、あの時の彼氏くん。)


演劇に、高校3年間の青春を奪われたのです。


しかし、私の青春を取り戻してくれたのもまた、演劇でした。

どういうこと? って思いますよね。笑

演劇の魅力の1つに、たくさんの人生を歩むことができる。というのが挙げられると思います。作品ごと、その作品のキャラクターごとにたくさんの人生が存在します。そして俳優は、短い稽古時間の中で、その人生をめいっぱい謳歌するのです。

演劇を始めてから、高校生役もたくさんやりました。文化祭実行委員の副委員長、軽音部でギターを弾いたり、女子校の演劇部員だったり……。

それから、恋もしました。日本人と韓国人の叶わぬ恋だったり、4年間付き合った彼からのプロポーズを断ってしまったり……。

劇場に入ってからみんなで大道具を建て込んだり、物販の準備をしたり、それはさながら文化祭の準備のようで……。

私が高校時代に味わうことのなかった青春を、いろいろな作品の、いろいろなキャラクターが味あわせてくれたのです。


演劇によって奪われた青春を、演劇で取り返す。思い返せばなんだか笑けてきてしまいますが、それでもやっぱり演劇と出会えた私は幸せ者だなぁと思います。

私の青春は、演劇によって成り立っているのです。



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