突然の肋間神経痛

　それはいつも何の前触れもなく突然やってくる。しかもどこにやってくるのか予測も出来ない。

　今回は就寝中、左脇腹にやってきた。

「いた～～～～～～～～～～っ」

　私は目がバッチリ覚めた。早速通常歩行が可能かどうかを確かめた。歩行困難ならすぐ119番通報する予定だった。

　何故なら「通常歩行困難な上半身の激しい痛みは心臓病の可能性が高い」という知識があったからだ。

　問題なく歩行出来たので、暫く様子を見ることにした。汗もかいていない。すると20分位で痛みは全くなくなった。

　私は「今の激しい痛みはいつもの肋間神経痛」と勝手に結論づけた。そう、私は肋間神経痛の常習犯なのだ。

　自分の経験上、仮に救急搬送されるとまず心臓検査を受ける。それで「異常なし」なら次に肋間神経痛を疑われる。そして痛み止めのお注射を「ブサッ」と打たれて痛みが治まればそこで家に帰されるという流れだ。

　当然だが、痛みが自然に治まってくれれば痛み止めのお注射は必要ない。医師に尋ねても肋間神経痛のはっきりとした原因はわからないと言う。

　今現在、完全に痛みはなくなっている。119番通報しなくて良かったと思っているところだ。

　今から自力で救急外来を受診してもよいが、今となっては何の症状もないので見送ることにした。

　今は午前3時半。目はバッチリ覚めている。とりあえず髭でも剃ることにしたい。