kaoru

トリートメントセラピスト ・セルフパートナーシップ ・エッセイ ・イラスト

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最近の記事

白湯

裸足を床につけるのが冷たく感じるくらいに いつの間にか冬になってる。 家族がまだ眠っている時間に、 お湯を沸かしてマグカップに注ぎ のぼる湯気を眺めながら、 子供と向き合えず苛々してしまった昨日や 折り合いのつかなかった出来事に じんわり涙する。 私、伝わらなくて悲しかったんだなぁ あの時怒っていたんだな 良いとか悪いとかジャッジはしないで、 ただ感じて思う。 さて、そんなこともあったけど 今日はどんな1日にしたい? 静かに考える。感じる。 ちょうどいい温度にな

    • 冬の或る日

      「どちらにしても後悔するよ」 びっくりして、何もこぼれていないテーブルを ティッシュで拭きとる動きをしばらく続けたあと 窓の外を見た。 冬の陽射しを浴びた山茶花は 奔放に伸びた枝にたくさんの花をつけ そのほとんどが薄茶色く、終わりを迎えている。 でも綺麗だな、と私は思った。 葉から透ける光りも影も夏に比べたらとても薄くて、 レースのカーテンの向こうのように 少し白んだ世界は 届いた言葉を優しく肯定している気がした。 私が選択で迷う時、不安になる時 成功に執着し失敗を