高校時代、部員1人のフェンシング部に飛び込んだ話 -入部編-



青春の記録です。





地元の工業高校に進学した4月半ばの事、
先生は僕らの前でこう言いました。

「みんな、来週の○日までにこの入部希望届を提出する事!なんらかの理由がない限り全員入部すること、わかったね!!」

数ヶ月したらわかる事だが
半数はすぐに部活を辞める
そして隠れてバイトをする

半ば強制かに思えるが入った後は自由だった

そんなことも薄々わかっていたが
僕には、部活に入りたいある理由があった


卒業アルバムに1枚でも多く載りたい!!!


ほら、部活や委員会をやってると
何枚も写ることができるでしょ、

あれ!!!!

ただ、中学で3年間続けたバレー部はうちの高校が強豪校で練習が厳しいのと3年間補欠だったということもあり前向きではなかった。

「僕はこちらの高校でバレー部に入りたいと思っております!!!」

なんて前期入試でハキハキ嘘をついたけど、
(仕方ないよね、工業高校でも落ちるって言われてたんだからさ。。。)

何も決まらないまま部活動紹介の時間がやってきた。

1年生が体育館に集められ先輩方が部活を紹介していく。

やはり、高校になると部活を続ける人が少ないのかどの部活も勧誘に熱が入る。

バレー部が楽しそうに紹介するのを見て

「嘘つけ!中学の時合同練習させてもらったらめちゃくちゃ厳しかったぞ!!」

なんて勝手に思ったり。

体力もつけたいから運動部に入ることを決めていたが、決め切れないまま紹介は終わっていった。


するとここで、異彩を放つ謎の運動部が現れた。




全身白色でまとい
謎の剣
謎のマスクを装着した男

推定身長150cm
漂う文科系臭
年齢=彼女いない歴
いや、友達もいるのか?
ひょこひょことつま先のみで歩く水溜り避けスタイル

そしてステージ中央に着いた時、マスクを外した。


勝手に例えで使用するのは大変申し訳ないが
後輩芸人の彼に瓜二つだった。





ざわざわとする体育館

え?1人かよ!なんて友達が話しかけてきたから
そっちを向きステージに目を戻した時、


その男は土下座をしていた。


土下座!!!!!!!!


「おねあいしあす!!!だれかはいってくれあいとはいぶになっちゃあいます!!助けてくらさい!!!!!」


滑舌わるっ!!!!!!!!


次第に館内は失笑のボリュームが大きくなり
ヤンキーたちが次々と冷やかし始めた、

一向に土下座をやめないその男に見兼ねた実行委員が両肩担いでステージから引き摺り下ろした


いやルールは!?
活動内容は!?
名前は!?
てか何部だよ!!!!!!




部活動紹介が終わり教室までの廊下を歩く

中学からの友達と並びながら歩く

やばい、、口から出ちゃう。。。


「おれ、フェンシング部入るわ!」


「え、まじで?」←驚きすぎて逆に薄い反応の友達


でちゃった。

目立ちたがり屋が好奇心を手にしたらダメだよね笑

多分この時の気持ちは
3年の秋に「NSCに行く!」と友達に伝えた時とすごく近いものがあると思う。

今思えば。


あ、けど勘違いしないでね読者の皆さん!

決して先輩の男気!や
救いたい!という正義感が
芽生えたわけではございません。


先輩抜けたら部室もらえるのかな?
くらいの軽い気持ちでした。



1週間後、なぜか気持ちが変わらなかったので
紙にフェンシング部としっかり書き担任に提出しにいったところ、


「おい、本当にいいのか?」←神妙な面持ちの先生


どんな部活だよ!!!!!!!!!



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