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田島貴男 弾き語りツアー2022

@国際フォーラム ホールC
2022.4.10 17:00開演

中央の良席! たまにはやるじゃねぇか、ぴあプレリザーブ。
というわけで一人で3本のギターを使い分けつつ両足で打楽器も鳴らす田島貴男さんの姿に相対して臨む。オリジナルラブとしてはこの前の野音で観たけど、ソロは初めて。

一曲目の『あたらしいふつう』が、めちゃくちゃ胸に染みる。もううっすら涙してしまう。
マスコミが言う“ニューノーマル”、“ウィズコロナ”なんて言葉にはウンザリするのに、この歌は(もともと3.11後の歌だけど)素直に突き刺さる。
アホみたいな言いかただけど、それは「ほんとうにそう思って歌っている」からだと思う。ほんとうの言葉には輝きが宿る。

ワイゼンボーン(という膝の上に置いて弾くギター)で奏でるバージョンの『アンブレラズ』も良かった!
もともとのアルバム(イレブン・グラフィティですよ田島さん)に入ってたバージョンがそんなに気に入ってなかったというのは衝撃。
「そういや俺、雨の曲書いてないな」と思って作ったという作曲動機は笑撃。

オリジナルラブのライブでいつもあるんだけど、そんなには気に入ってなかった曲が、ライブで聴くとめっちゃいい!ってことが分かって、それからお気に入りになってしまうという経験。
今回はライブ後半の『大車輪』。アルバム「L」の中でそんなに自分的に好きな方じゃなかったのに、めちゃくちゃカッコよかった。
そして今はリピートしてます。

好きだった曲の中で、そう好きではなくなる曲があり、ずっと変わらず好きな曲がある。
そう好きではなかった曲の中にも、こんなふうに後から好きになる曲がある。
実はそれが本当に好きになるパターンで、つまり僕は鈍いのだと思う、致命的に。
本当に好きになるものを初めから見つけられないのだ。好きになる要素は既にそこにあったというのに。
なんてことも思ったりしつつ。

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