染める染まる

染める染まるという言葉には水が伴わなくてはならないように感じる。
私はそう思っていた。
空が茜色に染まるなんていう表現をよく聞くがそう言うと空がたった一枚のスクリーンのような布で、そこにいろが染みていったように聞こえる
空はスクリーンのように一枚じゃない。そこに人類は苦戦してきたのだ。
空間が染まる事を言いたいのだろうがその言葉を我々はまだ持たない
空に果てはない。漢字は宙に変わるがそらはそらだ。壁があるわけではない
大気圏がおわり空気の無い空間が広がるのみ。
そこまでの厚みは人類にとってどれだけの時間を費やして辿り着けた厚みなのだろうか?
飛行機が飛び、ロケットが飛び、頑張れば生き物が宇宙へ飛び出せる空間となった時代だ。がしかし、われわれはその厚みを言葉に換え、口に出すことが出来ないのか
どれだけのお金を注ぎ込んでもどれだけの知能を注ぎ込んでも人々が知りたいのはまず手近な空の厚みなのではないだろうか、

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