夢売り

私は夢を売っている

夢は不思議で自由だ。
なんせ寝ているのだから、
そんな寝て得る方の夢を作って売るのが私の仕事、

私は夢を作るために一度寝て、夢の中で夢を考えては練る。
夢の中では時間などないから自分の納得のいくように夢を作ることが出来る。
たとえば出てくるお家の内装から服の肌触りまで全部思い通りだ。

私が起きてる間に嫌なことがあったら腹いせに怖い夢を作り、嬉しいことがあったら、ふわふわした楽しい夢を作る

そんな私の好きな世界は巾着袋につめて売られていく。
夢の中で暇してる人に売り歩くのだ

「もしもしあなた、これいかが?」
ってね、ついでにその人の住所も聞くわその理由は後で分かるの


私が夢を作る代わりに貰うものがある。
それはあなたの時間、

あなたが今までに見た突拍子もない変な夢は私が作った夢かもね

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