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長男が勇者に見えた日

先日、次男2歳のヘアカットに行ってきた。でも、行ってきただけ。カットはできなかった。

次男は生まれた時から毛がフサフサベビーだった。

出産時、頭が直径3センチくらい見えた時点で助産師さんが開口一番

「あらぁ毛がフサフサだわー」

と言ったくらいのフサフサベビーだ。

だから、生後6ヶ月くらいでカットが必要な長さになり、以降定期的にヘアカットに通っている。

長男は4歳くらいまでママカットでやり過ごしていたが、ニョッと飛び出た一部長い前髪やざん切り頭の見本みたいなアルバムの中の長男を見るにつけ

「長男よ、すまん」

と後悔を繰り返してきたので、ママカットは今から6年前に閉店させていただいた。

そんなわけで、次男2歳、5回目のヘアカットへ向かったわけである。

生後六ヶ月~の最初の二回こそ心配だったので、私の行きつけの美容師さんにお願いしていたけれど、子供料金の設定がない美容院だったので懐痛しというわけで、三回目以降は長男と並んで1000円カット(今はもう1200円になったけど)で切ってもらっている。

で、冒頭の行ってきただけヘアカットの話に戻ると、

今回は諸事情により次男のみを連れてヘアカットに行ったら、泣いて泣いて、一人で座っていられなくて、髪を切れなかったという話である。

すいていたので3回チャレンジさせてもらったが、説得にあたった母がただ大汗をかいて終わった。

もう5回目だし、まさか泣くとは思っていなかった私。

そうだ、この人まだ2歳だった、と気づいた出来事だった。

いつもはとなりで兄が切ってもらっているしで、なんとなくごまかされて切ってもらっていたけれど、一人では怖いよね、というわけだ。

この一連の出来事を帰宅後長男に話すと、長男は

「ぼくがママと○○(次男)を守る!」

と言ったので驚いた。


ダウン症のある長男は一人っ子の期間が8年ある。ながーい一人っ子期間を経て兄になるには色々な葛藤があるらしく、次男に対して優しくできる時もあるけれど、一緒にいられる時間の8割は次男に対して怒ったり泣いたりして過ごしていて、母として二人の関係性はとても心配している。

なので、日頃は

「○○(次男)大嫌い、バカ、うるさい!」を連呼する長男が、急にお兄ちゃんモードを発動させて「守る!」となったので胸熱だった。

しかもいつも冷遇されているママもなぜか守る対象に入れてくれたので、なおさらワーイである。

守るって、、もしかして、、勇者なの?

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