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黒板書きながら涙したこと

飲食店さんの黒板のご依頼をいただいた。
以前にも何度かお伺いしたお店。

黒板を店頭に出したところ、
お客様が立ち止まって見てくれるように
なった。

「すごく嬉しい」
と率直な感想を下さった。

私もこれ以上に嬉しいお言葉はない。


飲食店さんが営業自粛のような状況になり、
ここ1ヶ月休業しているお店も少なくない。


そんな中、テイクアウトを少しづつでも頑張りたい、と
限られた時間の中で営業をされてきたのが、
黒板のご依頼を下さった今回の韓国家庭料理のお店のオーナー。


今日はランチの営業時間にかぶってしまたのですが、
お客様がお食事を楽しまれているその近くで、
テイクアウトの黒板を書いていました。

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お客様は85歳になられるお母様とそのお嬢様。
オーナーとお顔見知りのようでした。

「最近母と同居を始めたんです。高齢ですから。
そしてたまには外食したいな、と思って。人が多いところを
避けて、今日はこちらにきました」

とおしゃっていました。

お食事の時のお二人の会話が時々耳に入ったのですが、
お二人とも

「美味しいねえ。やっぱり外でいただくお料理はいいよね
幸せだよね」

とおしゃべりしながら、お食事をゆっくり楽しまれていました。

そのご様子は本当に幸せそうで、お母様も微笑んでいらして
心にグッと響き、書きながら涙が溢れてしまいました。

なんてことはない、日常の風景。
食事が運ばれて、それをいただく。
そしてだれかと美味しいという気持ちを分かち合う。
私までとても幸せな気持ちにさせられた。

料理はやっぱり人を幸せにする。

オーナーも、そのご様子をご覧になられていた。
飲食店さんに限らず、自分もですが

「誰かに幸せになって欲しい」


なんだか綺麗事かもしれないけれど、
忘れてはいけない本当に大切なことだ。

飲食店さんには、とにかく頑張って欲しい。
その想いを今日改めて強くした。



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