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文房具de女子会

黒板でポスカを使っていることから
何故か文房具の会を主宰することになった。

「手帳の書き方を教えて欲しい!」
黒板のワークショップを開催していることから
イメージされたのか、ひょんなことから
鎌倉文房具女子会を開催することになった。

昨年からはじめて、今月で5回目。
第1回目は、自慢の手帳やオススメの手帳
それぞれにお持ちいただき、オススメポイントを
まず話してもらった。

そして、私は手帳の書き方ワンポイントレッスン
なるものをする予定となっていました。
色の使い方や囲み罫、文字の書き方等々。

しかし、始まってみるともうノート愛に溢れすぎて
次々にノートの説明やら、オススメポイント
やら、どこで購入したとかもうみなさん
話が止まらなくて、初めから予想以上に盛り上がった。

終わってみると、私のレクチャーなど全くお呼びではないくらい
みんな語りたかったようでした。

なぜこんなにも盛り上がるのか。
手帳はとにかくその人の歴史みたいなものであるように
感じた。
買った時のこと、選ぶ時のこと、その時の気持ちみたいな
ことまでもが鮮明に浮かんでくるような感じ。

これから何をしようか、どんなことがこの手帳に書かれていくのかを
考えるのが楽しい。
手帳を選ぶ時はそんな気持ちが一緒に乗る。

そして、自分の使い勝手がよいものと出会うまで
何冊も変遷をたどる。

これはみなさんの共通の意見だった。
評判がいいから買ってみたけれど、自分には合わない
カスタマイズできない、紙質が合わない、
とにかくお気に入りに出会うまで彷徨ってしまう。


そんなことで参加者の熱い想いを聞いていたら
あっという間に3時間が過ぎてしまい、
次回は別のテーマで話そう!とすぐに決まった。

第2回目がボールペン。
ボールペンは気に入ったものは、もうカスタマイズして
長年そればっかり使っている!というかたの
お話しや、みなさん一致して使いやすいのは
ジェットストリーム!という意見がでた。

大量のボールペンの収納方法、保管先はどうしてる?という
流れになり、可愛いお気に入りの缶に保管している
という話から、第3回目のテーマは
「缶」ということになった。

1回目は10人くらいの参加者の方もいて、かなり時間も足りなかったが
2回目くらいからコロナの影響で少人数で開催することになった。
オンラインでの開催もあると思うのですが、
やはり、実際に文房具を片手に話したいよね、ということに
なり、少人数で細々と熱く語り合うことにした。

第3回目がそんなわけでお気に入りの缶。
そう何故か文房具好きの方は「缶」も好きと言うことも判明。
そして、缶もそれぞれにストーリーがあり
この回もとても楽しかったし、話がなかなか終わらなくて
後ろ髪惹かれるままに時間となってしまった。
この回でもレア缶が続出!!
そして、この時はなんと新聞社の取材までが入り
なかなか面白い回となった。

第4回がクリアファイル。
この時もかなりレアなクリアファイルが登場した。
非売品のものも沢山あったし、
旅行先で購入なさったものや、美術展などで購入した
美しいクリアファイルも紹介された。
たかがクリアファイル、されどクリアファイルを実感した。

第5回はマスキングテープ
もうマスキングテープがおしゃれ雑貨としての地位を
確立して何年くらい経っただろうか。
もともとは「ハエ取り紙」
(もはやこれを知っている人は少ないと思う)
を作っていた倉敷のカモイ製作所がおしゃれマスキングテープを
発売して大人気に!

私は倉敷の工場ツアーにもその昔申込をして、
見学にまで行きました。
マスキングテープはもはや沼すぎて
始まる前からすでに盛り上がるであろうことが
予想されていたのですが、
もうみなさんマスキングテープもありすぎて
全部は持ってこれないという状況😂

変わり種の、とっておきのマステを少しづつ持ってきてもらいました。

そんなこんなで5回やってみて感じたのは、
「文房具」というもののスペックの話ももちろん
面白いのですが、文房具一つ一つに思い出があり
身近にある分、その思い出が一段と鮮明に思い出されるのか
「このペンはこんな時に買った」
「上司にガミガミ言われた時に〜」
「探して探して出会った○○」
「仕事で疲れていたけれど、どうしても欲しくて雨が降っていたのに
買いに走った」
「お友達の分も買って、一緒にカスタマイズしたのが良い思い出」
「学生の時から使っていて、このペンで遅くまで勉強した」
「このノートが欲しいと話していたら、旦那さんがさりげなく買ってきてくれた」
「大事にしていたけれど、失くしてしまった時には本当にショックだったけれど同じものを見つけた時には本当に嬉しかった」
「この手帳を買うとワクワクする」

などなど、ほんんとうにいろいろな気持ちが湧いてくるんですよね。

文房具って、決して高価なものでもないし、すぐに買えたりするんだけれど
文房具から生まれる思い出って、とても鮮明に覚えているものだな、と。

そして私はやっぱり、手書きの力をとても感じるんです。
自分の手で書いたもの、自分の手から生まれるものは熱量が違う。

だから黒板の可能性をとても信じているし、人の手がみ出すものの
ポテンシャルの高さ、伝わり方は印刷されているものとは違うって
ずっと感じています。

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