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手書きと手描き お客様の小さなハッピーのために。

今日は定期的にウィンドウの書き換えをさせていただいている
カフェに伺いました。

元有名企業のデザイナーとしてご活躍なさっていた方が
こちらのカフェのオーナー。

いろいろな店舗でウィンドウを書いていますが、結構毎回緊張する現場です。

今回はサインペインターの方が書かれた文字に
さらにアクセントをつけるべく、模様を描いて欲しいとの
オーダーでした。

すでにイメージが出来上がったところに
追加するという役目を仰せ使ったので、サインペインターの方が
目指していたイメージを壊さないようにすることと、
オーナーがイメージされているものがおありなので、
非常に難しい現場でした。

オーナーさんはその道の一流のプロですから
逆にこちらが学ばせていただくことが多い。

例えばフォント。
最近のデザイナーは自分でフォントを手書きすることが
できない、という人が多いらしい。

「パソコンでチャチャっと作って、それをチャチャっと修正するのは
とても上手いんだけれど、実際に書いたことがない!というデザイナーが
多いのよね」

とおっしゃっていた。

文字には、書き方や制約やらあるんだけれど、
その通りに作っても、最終的には自分の目で見て感覚
読みやすさとかデザインとか決まるのよね。

自分の手を動かすは、どんな分野においても
大切なプロセスだと感じた。

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私は柄の部分を担当させていただいた。
文字を邪魔しないデザインを考えてバランスを見ながら
描きました。

画像2

色はパステルイエローとはいいろの2色のみです。
なるべく細かい線で描くことを意識しました。
色を決める。
今日はこの色とこの色だけを持参することを
決めて家を出るわけです。

文字は2日かかって書いたのだそうです。
書いたのは2日間ですけれど、書く前にはデザインを練ったり
道具を調達したりと、準備も入れるとさらに日にちはかかっている
と思う。

それこそ、カッティングシートをつかったりすれば、
もっと早くできるのかもしれません。

けれども、手で書くことで温度も伝わると
私は考えている。
伝わる熱量は違うと思う。

時間もかかるし、今でいう効率ということを考えると
非効率なのかもしれない。

でも、こういう仕事を今だからこそ広げていきたい
と、私は毎回現場で思う。

手書きのポテンシャルの高さ。
変化させていくことの大切さ。

でも、自分のために書いているのではなくて
お客様の小さなハッピーが生まれてくれたら!
という想いで描いている。

明日もウィンドウを描きます!!

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