一般職業適性検査を受けてきたよ

仕事を辞めて一年と一ヶ月ちょい。
若者サポートステーションでのんびり社会復帰を目指し中です。

気分変調症もだいぶ調子が良いのか活動的になれてるので、お仕事始めようとサポステに通い始めたわけですが、
「自分がしたい仕事も全くわからないし、自分に合った仕事も全くわからない……」
ということで、担当さんに相談してサポステにて適性検査を受けてきました。

テスト内容も結果もけっこう面白かったので、覚書きとして実録日記を残しておきます。

「適性検査とはなんぞや!」「その対策法とは!」
みたいな感じじゃなくただの日記です。
ほえ~って感じで見ていただければと思います。

今回受けた適性検査

適性検査といっても色々あるのですが(SPIとか)、今回はGATBを受けました。
GATBは厚生労働省が主催で行われている適性検査で、サポステの他にもハローワークとかでも受けられるみたいです。

検査は、
・音声案内にしたがって問題を解いていく紙筆検査
・器具を用いて手指を動かして行う器具検査
以上の大きく分けて二つの検査があります。

紙筆検査は11種類の検査があり時間は40分から50分程度、器具検査は4種類の検査があって時間が10分から15分程度かかります。

この全15種類の検査をして、仕事をしていく上で必要になる能力の適正度合いを測っていくわけです。

能力適性は以下の9つに分けられています。
・G 知的能力
・V 言語能力
・N 数理能力
・Q 書記的能力
・S 空間判断力
・P 形態知覚
・K 運動共応
・F 指先の器用さ
・M 手腕の器用さ

検査の詳しい内容や9つの適正なんかについてはこちらのサイトを見るとわかりやすいと思います。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構『厚生労働省編 一般職業適性検査(General Aptitude Test Battery: GATB)』
https://www.jil.go.jp/institute/seika/tools/GATB.html

というわけで、適性検査受けてきました

サポステで予約を入れ、予約日当日。
全くもって事前知識が無いままサポステに向かう私。

筆記があると聞いたのでとりあえず鉛筆と消しゴムと鉛筆削りの入ったペンケース持っていったら、担当さんが問題用紙と一緒に鉛筆を持ってきてくれました。ありがてぇ……。

まずは紙筆検査。
今回は私一人で受けたので、PCから流れる音声をイヤフォンで聴く形で受検しました。

各検査には練習問題があって「色んな試験があるんやなぁ~」と思いながら検査を進めていきました。
○の中に点を打つ検査とか、一番左に描かれている絵と同じ絵を四択の中から探す検査とか。

こんな感じで職業適性測っていくのか~おもしろなぁ~って思いながら検査を受ける私は、とある検査のページを開いた瞬間頭を抱えました。

計算問題が、ある……!!!!!!!!!

足し算・引き算・かけ算・割り算……
それぞれ二桁以上の計算を筆算で行う計算問題がある……!!!!!!!

実は私は数学ならともかく算数が大の苦手でして、なかでも計算問題が滅茶苦茶苦手なんです。
どのくらい苦手かというと、10以上の数が絡む計算に手を使うくらいには苦手です。
今は割とパターンを覚えてきて解けるようになりましたが、7+6とかいまだにパッと出されると一瞬固まります。

本当は科学が大好きなので理系に行きたかったのですが、数学が苦手で諦めた……そんな過去を持つ私の前に現われた計算問題……

「でも、小学生レベルの問題……ここの結果だけが低くて担当さんに笑われるの恥ずかしい……」

学力検査じゃないし、担当さんはその位で笑うような人じゃ無いとは思うんですけど、変なプライドが働いて歯ぁ食いしばりながら問題解きました。
もちろん手を使って……

計算問題を乗り切って他の問題を受ける私でしたが、新たな敵が襲ってきました。

計算の応用問題……!!!!!!
速さ・距離・時間の問題もある……!!!!!!

穏やかな昼の日が差し込む部屋の中。
脳内で叫びながら私は紙筆検査を終えるのでした。

お次は器具検査。

赤と白の大きめなカプセル錠剤みたいなのがたくさんはまった金属板の器具と、ワッシャー(金属の丸い奴)みたいなのがはまってる棒が刺さって、穴にたくさんの白い「人生ゲームで車に差すやつの大きい版」みたいなやつがはまった金属板の器具を使いました。

……文章にすると全くどんな器具かわからないですねこれ。
上にあるリンクに画像があります。参考にしてください……。

このカプセルみたいなのを穴にさしたり、ひっくり返して穴にさしたり、ワッシャーと白いピンを合体させて穴にさしたり、穴から取り出してワッシャーと白いピンを解体したりしました。

まあ、ピンが穴に入らん。
手汗も相まってピンが入らん。

ピンが穴から外れて「あっあっ」ってなってたら、担当さんも「あっあっ」ってなりながら「外れたやつはほっといて!」とアドバイスをくれました。
結果、散乱するピン達。

何より性格上、人前でミスをするのが恥ずかしいタイプなので某白いクマのようになりながらせっせと作業をしていきました。

検査が終わって、自己採点しながら考えているのは、
「手先が不器用なことばれちゃったなぁ……」
でした。
別にばれたからといってなんということはないのですが、ちょっと恥ずかしくなりながら自己採点。
採点結果を担当さんに渡して、結果が出るまで休憩しました。

そして、いざ結果発表へ……

能力適性の結果は、「特に秀でた能力があるわけではないけれど特段低い能力があるわけではない」という結果でした。
悪くいえば平凡ですけど、よくいえばバランス型ということですね。

点数も平均的。
一番高いのは「Q 書記的知覚」、逆に一番低いのは「V 言語能力」でした。
え……一応、文字書きなのに……????
ちなみに、計算が絡んでいた「N 数理能力」も全体の点数から見たら高い方でした。思ったより解けてた……。

そして意外にも、自信が無かった「F 指先の器用さ」「M 手腕の器用さ」が高いという結果に。
担当さんからも「みんなここは点数低めなんですけど凄い高いですよ! 器用なんですね!」と褒められました。嬉しい……。
私器用だったのか……「お前は何をやらせても不細工」「手先が器用じゃないからうちの子ではない」って親に言われ続けてたけど器用だったのか……(スペースキャット)

能力適性の結果を見た時点でだいぶ収穫があったのですが、これに基づいて「適正職業」が割り出されて、これも中々面白い結果でした。

適正職業は13領域・全40群の職業の適性を、9つの適正のランクによって「基準を満たしている」「基準をほぼ満たしている」「基準を満たしていない」の三段階で照合します。

事務や販売系にもそこそこ適性があったのですが、以外にも私は「農林漁業」「運搬業」「加工、組立、造形」などに適性があるようです。

担当さんがいうには「じっとしているよりは身体を動かす作業」「クリエイティブな仕事」に適性があるということ。
確かに、力仕事になると結構きついのですが身体を動かす作業はわりと好きかもしれない……

それに、ものを作るのは小さい頃から好きで、部品買って組んだり、DIYをしたりまでは行きませんが、フェイクグリーンが欲しくなって粘土で多肉植物作ったり、お店に良い感じのカレンダーがなかったのでExcelでオリジナルカレンダーを作ったりなんかは日常的によくやっています。
先日フォロワーさんから「いざとなればガンダムを作ってくれそう」「いつか人体錬成しそう」と言われました。

担当さんにもそのことを話したら「工房の職業体験もあるよ!」と言ってくれました。
ものづくり系……考えたことはなかったけれど、こっち方面にも視野を広げてお仕事探すのも良いですね!

逆に不適正だったのは「学術研究系」や「教育系」、「コミュニケーション系」の中でも「通信」「著述、編集、報道」などでした。
あとは事務の中でも人事なんかのコミュニケーションが求められる仕事の適性は基準を満たしていませんでした。

なんか、「わかる……」って結果でしたね……。
電話対応苦手だし、インタビューも得意じゃないし、編集なんて……自分の書いた小説の中にある誤字脱字衍字すら見つけられないし、そもそも作家さんに原稿催促するなんて無理……

ただ、研究職がことごとく基準を満たしていないのは吃驚しました。
研究とか大好きで、大学時代一番楽しかったのは卒業論文の作成だったので……

でも、あくまでもこの検査は「目安」だから、適正の基準を満たさなかったからといって、この仕事に絶対就いてはいけない、就くべきではないというわけではないとのことです。
適正にあった仕事だったとしても職場環境が自分に合っているとは限りませんし、なによりやりたいこと・興味があることじゃないと結局続けられそうにありませんからね……。

より深く適職を診断するなら、自分の性格の傾向を測れる診断なんかと併せて分析してみるのも良いかもなぁ~とか思ったので学生時代に受けたR-CAPの結果も見返してみようと思います。

初めてのGATB、自分の意外な能力を発見するには良い機会になりました。
次回はこの診断も参考にどういった方向でお仕事を探していくか話しをすることになったので、これからも体調崩さない程度に、マイペースに求人探してみようと思います。

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