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【日記】ダンガンロンパV3をプレイしました

※めちゃくちゃネタバレをしています※

「ダンガンロンパ」「スーパーダンガンロンパ2」をプレイしてから約1年、やっと「ニューダンガンロンパV3」をプレイしました。
今回はswitch版です。

無印とスーダンの感想はこちら

前回も書きましたが、V3はロンパシリーズを愛しているフォロワーにめちゃくちゃ憎まれていたので逆に気になっていました。V3が一番好き!というフォロワーももちろんいました。
つまり賛否両論でした。なんで賛否両論なのか、プレイするまで本当に不思議でした。
まあV3とかいう連番だかなんだかよくわからない数字がついてるし、1と2とはまた違う世界線、もしくは番外編的な立ち位置のゲームなのかな?と思いながら軽い気持ちで始めました。愚かなことですね。

ともあれ、今回は単体の感想戦なので、1章から順番に所感などを書いていきたいです。既にツイッターでスペースを開いてそこで好き勝手喋ったのですが、それのテキスト版と思ってください。
スペースは録音されていましたがこの記事を用意している間に聴けなくなってると思う。ごめんモタモタして。
一応己で聴き返したので注意するけどこの記事と発言が矛盾する可能性もありますのでご了承ください。

プロローグ

パッケージからわかっていたことだけど、女子が主人公ということでテンション上がってました。正直プロローグは毎回プレイヤー置いてけぼりというか、全部が全部謎で伏線という感じなので今回はこういう感じなのねと思いながら見る。
登場人物が最初から「モノクマ」を知っている、服や記憶を「与えられている」ような描写に どゆこと? と思いながらも、キャラの個性が強すぎて相殺された。
地味服の時点でかなり個性強かったけど、超高校級の服着るとやばいですね。なんだこのキャラデザは。全員圧が強い。王馬くんと入間チャンに「なんだそのベルトは!」って言った。なんだそのベルトは。

1章

ポジティブ女子×根暗探偵いいですねと思っていました。ていうか最原くん林原めぐみ?ほんとに林原めぐみ?別人では?
別人では、と思うくらい林原めぐみの男子CVが久しぶりすぎて最後まで林原めぐみだという意識がなかった。めぐさんすごい。さすがです。今後も積極的に男子役やってほしいです。

1章はとにかく「意外性のある犯人」ですよね。
正直スーダンの5章のときみたいに、無意識に誰かの悪意に加担させられたのかと思ってたんですよ。そんなこと1章からする?って思ってた。そしたらガチに故意の犯人だったんですよね……
赤松ちゃんを犯人指摘したあと「それは違うよ!」って反論くると思ってたんですけど、全然来なかった。そのまま話が進んだ。モノローグさえプレイヤーに伝わるキャラを犯人にするシナリオに騙されすぎて頭が狂った。
これが叙述トリックですかあ!?
1章から「そんなのありかよ」連発することになるとは思ってもみなかったよ。まじで悔しい。この…人の心がないシナリオライターがよ!
てか赤松チャンの整理整頓術が神レベル。あんなもん1日かかりますよ…これやりながら砲丸の導線考えてたの?犯罪の天才??

あとめちゃくちゃ生存フラグ立ててた謎まみれの意味深キャラを1章で殺す度胸。まさかCV緑川光が死ぬとはな…

1章裁判途中で最原に操作が移り(泣いた)、赤松ちゃんが本当に死んでしまったので、パッケージ詐欺に気付く。クソがよ。
プレイヤーを根底から裏切ってくるこの展開の1章を配信可にしてるのやばくないですか?いやまあここが根底じゃなかったんですけど…
1章でこんなことやらかして2章からどないすんねん(とスーダンのときも思いました)

2章

夢野ちゃん絶対に死ぬわ、と思ってたら全然死ななかった。
ミステリーでマジックショーやるとなるとショーの途中で人が死ぬのは確定なので、もうこれは夢野だわって思ってたんだけどね。みんなもそう思ってたでしょ。
マジックショーが殺人トリックに使われたのは予想通りだったけど、死体がピラニアに食われるくだりはシュールコミカルすぎて笑っちゃった。実際肉部分全部なくなっちゃうからかなり残酷なはずなんだけどな。
2章は動機ビデオが正しく動機になって殺人が起きたので、いつものダンガンロンパ、という感じ。このセオリー感、「運営」もちゃんとシリーズを意識しているのがわかる。「いつものやつ」はみんなが求めているテッパンなのよね。
だいたいのトリックは捜査時点でわかってたけど、納得するにはけっこう無茶だったな~という印象。ロープウェイのくだり、逆裁のサーカス団での事件を思い出す…(あの事件もかなり無茶トリックだった)
あとクソ狭空間に一晩ぎちぎちにされてたのに元気なピラニアな。不死身?

動機については、なんか1と2やってるからか、総理大臣か~う~ん殺人の動機としては弱いかもなあ~となってしまってよくない。弱くねえよ。
弱くねえけどまじでスケールでかすぎてピンとこなかったんだよね。家族のため、とかって言われたほうが身近だから…

2章あたりから王馬くんのトリックスターっぷりが発揮されてきますね。昆虫でなごもう会という名の動機ビデオの見せあいを提案したり、そのために周りをだましたり振り回したり。
本人めちゃくちゃ忙しく走り回ってる上に東条さんに追いかけまわされたり虫の拷問受けて泡吹いて気絶したりかなりひどい目にも遭っている。かわいそう。かわいいね。

入間チャンがなんで下着で中庭にいたのか一生気になる。

3章

4階の雰囲気怖すぎて寿命縮んだし、宗教とオカルトが前面に出てきて嫌悪感もやばかった。鳥居の前に壊れた地蔵並んでるの怖すぎるでしょ!?!?なんだあの壁紙は…なんで誰も何も言わないんだ…リアクションが冷静すぎる…
でもこういう雰囲気すごく好き。最高。わくわくする。

捜査中に人が死ぬとは思わなかったけど、転子が「声を出せない・動けない・無防備」な状態になった時点で察しという感じだった。これは死ぬわ。
儀式中に人が死ぬというのは完全にホラーミステリーの定石。
しかしトリックは雑だったな…もうちょっと複雑にできた気がする。この手のゲームでリアリティを求めてはいけないとは思いつつ、なんで成功したんだこの殺人…という微妙さ。スーダンの十神くんのときの事件を踏襲したかったんだろうなというのはわかりました。
転子事件の捜査中に廊下に出たら王馬くんが血まみれで倒れていたのでまじで焦った。まさかの3人目かと思って。生きててよかった…
この時点で王馬くんは最原の3歩先くらいを行ってるんだよな。推理力で。賢すぎる。超高校級の探偵とはなんだったのか。

犯人もすごくわかりやすかったけど(裁判でめちゃくちゃ出しゃばってくる)、まさかあんなトリッキーな変態サイコパスだとは思ってなかったから若干引いたわ。すごいキャラ付けしてくる!こういうところ本当にダンガンロンパっぽいですね。
でもシリアルキラーを人類最後の16人(設定)に入れるな!?女子全員殺されて人類終わるやんけ。

あとアンジーちゃんの儀式が成功してたらまじで死人がよみがえったっぽかったよね。あれ結局どういうことなんだろうなあ。
そんなしょーもない嘘モノクマがつくと思えないけど、6章のことがあるからなあ…

4章

スラムダンクのパロは腹よじれるほど笑った。ここまで綿密なパロしなくていいのよ!どこに力入れてんだ。趣味を丸出しにしてくるな。

ゲーム内殺人は絶対起こるんだろうなと思ったけど入間チャンが死ぬとは思わなかったしゴン太が黒だとも思わなかった。ゴン太ピュアすぎて疑わしい要素がまじでなかったのよね。最終的に消去法だったのもさもありなん。今作で一番意外性のある犯人だった。
4章の裁判本当につらかったな…辛かったけど面白かったな。

コードを左右入れ間違えるな、という伏線どこで生きるんだろうと思ってたんだけど、記憶喪失になっているとは思わなかった。これ気付いたとき気持ちよかったな、ていうか最原まじでよく気付いたな。さすがに最原に指摘されるまで王馬も気付いてなかったっぽかったのがちょっと意外。
ゴン太にボロを出させたくてガンガン責める→「本当にわからないんじゃないかな。覚えていないんだよ」→「…………」の流れ、この時王馬くんの心境どんなもんだったのかしらと思います。急にテンション下がるんだもん。こりゃもう駄目だと思ったのかなあ。

王馬的には自分の自白という形でゴン太をクロにする予定ではなかったんだろうな。う~んなんかこのへんモヤモヤするけど。
王馬は入間の殺意を察して逆に利用したけど、なぜ殺す必要があったのか?裁判をやる必要があったから?自分が首謀者であるという説得力を得るための殺人?重要なのはヘイトを集めることだった?
王馬は2章あたりから既に、メンバーの中に首謀者がいることを確信してたと思います。裁判中に全員の動向をよく見ていて、わざと間違った方向に誘導しては「ゲームの終了(全滅)」をほのめかせ、それを望まない首謀者をあぶりだそうと意識しているところがあった。だから4章も、自分が死ぬわけにはいかないけど、裁判は必須だった。
そう考えると切ないなあと思います。王馬くんにとってゴン太も入間チャンもお気に入りだっただろうからな…

4章では首謀者を特定できなかったから、あの5章に繋がったのかなと思いました。

それとは別に夢野ちゃんが死んだ友の意志を汲んで前向きになっていく展開は胸が熱い。この内面の成長があったからこそ生き残ったとも言える。

5章

ずっと思ってたことなんだけど、モノクマは「コロシアイが盛り上がること」を何より優先しているじゃないですか。
盛り上がるためには何が必要か?

裁判が正しく行われて、クロ一人がオシオキされて死ぬという結末を繰り返すこと(=最後の2人になるまでコロシアイが続くこと)

それを先導しているのは誰か?

正直最原じゃん

てことは最原が首謀者じゃん!?

という結論に、何で誰も至らないのか?ってこと。
この疑惑に王馬くんはなんとなく辿り着いていたのではないかな~と思いました。プレイヤーはさあ、もうさすがに1章でやったことを繰り返すはずがねえというゲーム的都合を考えてしまうから、最原はマジでただのめちゃくちゃ優秀な探偵ですよってことを疑ってないけど、王馬くんはそうじゃない。

王馬から見ればすっげ~~~怪しくないか?この探偵。

でもさあ、それなら監禁するのは百田じゃなく最原であったはずなんだよな。
5章で王馬がやりたかったことは、首謀者になりすましてゲームを膠着状態に持ち込み、盛り上がりを欠けさせて「運営」にゲームを中止させること。でもそれは運営側のテコ入れでダメになっちゃった。
モノクマを監視はしていたけど、それだけじゃ不十分だってことをちゃんとわかってたはず…うーん…メンバーの中に運営側の人間がいることを、意識してなかったわけじゃないと思うんだけど。
百田を選んで監視してたのはどういう意図だったんだろう。メンバーの戦意喪失を狙うにはちょっと弱い気も…うーんうーん
百田も運営側の人間だと思ってた可能性が微レ存?

王馬はわりと初期から「コロシアイには視聴者がいる」ことをわかっていて、監視カメラの存在もずっと疑っていた。ゴン太の「虫さん」発言も気にしてたし、だからこそ捕獲アイテムも作らせてた。メンバーの戦意を削いで、かつ視聴者の興味を失くすためには、確かに膠着状態が一番良かったと思うけど…まさかテコ入れの影響で春川が殺しにくるとは思ってなかったとは思う、というか運営のテコ入れのほうが王馬が何かするより早かったってことかな。まったくもって時間がなくなっちゃって、だから最後の手段で命張ったのかな。

あと「被害者がだれかわからなくする」わりにはやべえ証拠がすっごい残ってたの、最原を試すためかなあ~って考えもしたけど、でもV3のトリックわりとガバだからわからん。そこまで考えなくてもいいのかも。
百田も「お前に推理されると思ってた」って言ってたけど、王馬くんも結局は、最原ちゃんに「自分がどうなったのか」を暴いてほしかったのかもしれないね。ひとりぼっちはさみしいもんな。

6章を見てから思うと、5章の王馬のトリックは「コロシアイを終わらせるためなら命を差し出す」という覚悟が6章最原と一緒なんだよな。
エモですね。あんなに嘘つきなのに熱い男ですわ。
あ~あ、最原ちゃんと協力できていたらな。ずっと早くに終わらせることができたかもしれなかったのに。でも王馬にとって最原・百田・春川あたりは本当に信用できなかったんだと思う。春川が乱入してくるまで全部疑ってたと思うよ。
だから一人で調査して証拠集めて推理してたんだもんね。誰か一人でも、信じて話せる人がいたらな。きっと死なずにすんだのにな………(ということをずっと考えている)

王馬くんはスーダンの狛枝と性質が似ているけど、狛枝ほど狂っていなかったので勝ち逃げできなかったのが切ない。狂気が足りなかった。というか、かなりまともだった。ゆえにちょっと詰めが甘かった。

でもプレス機で潰されて死ぬのはハイパーエグい。あんなかわいいのにせめてかわいいまま死んでよ…

全然関係ないけどあんなぶっとい電源ケーブル素手で引きちぎるのはまじで無理があってめっちゃ笑う。「バカかよ!?」って声出ちゃった。
ブチイィィじゃないのよ。全員スルーするんだもんワロタ
せめてエグイサル使え

6章

第一の殺人の再審、いやこの展開は胸熱だった。
もう5章後半あたりから消去法で白銀が首謀者だって予想できるんだけど、それにしてもそんな、1と2のルールを覆す「首謀者が犯人」展開を持ってくるとは…赤松チャン無駄死につらすぎ

この辺の「運営の未熟さ」、江ノ島盾子に及んでない感じがしてますます盾子のカリスマを感じてしまう。
V3、全体的になんか雑なんだよな。1と2と比べるとだけど。やっぱフィクションだとしても盾子の能力はホンモノだったんじゃないかなって思うよね。

6章では全部が全部フィクションだったよ!というネタばらしがあって、そりゃも~~ずっと「そんなのあり!?」「そこまでしなくていいよ!」「ズルくない!?」「責任転嫁じゃない!?」「なんで!?」「投げすぎでは?」「メタフィクションにしては雑な気がする」「いやだ~~!!!」って言ってたけど、クリアして何日か経ったらなんか、フィクションかそうでないかは、あんまり関係ない気がしてきた。

もちろんわたしたちの世界からしてみたらダンガンロンパはフィクションで、それはわかってプレイしてるけど、フィクションを「作る」にはリアルのひとたちの手がかかっているのは間違いないことで、そこから生み出されたのならフィクションには命があって、それはリアルの地続きにフィクションは存在している、ということなのでは?
ゆえに最原が言ったように、フィクションでもリアルは変えられる、ということが言いたいのでは?
つまりダンガンロンパは生きているという話なのでは??

オタクは命のないものに「命」を感じることが得意だけども、作る側が命を吹き込んでいるのだから命を感じるのは当たり前の話なのだ。
だからこそ我々はフィクションとわかっていながら胸を痛めて泣いたり、納得できなくて怒ったり、彼らの幸せを感じて同じように幸せになり、感情をめまぐるしく動かして彼らを命あるものとして扱う。

それは「ある意味リアル」という解釈をして、その垣根をわかりやすくとっぱらう…とまではいかなかったけど、限りなく近づけることを目的としていたのでは?

視聴者(プレイヤー)が望むからコロシアイが起きるんだよ、という論争において、それもまあ、そう、なんだけど、言いたいことはそこじゃなかったんだろう、きっと。コロシアイを楽しむ残酷なプレイヤーがいてこそのダンガンロンパ、フィクションエンタメ作中において「命を弄ぶな」とキャラに今更言われるのは腹が立つけど、「腹が立つ」のはわたしたちがフィクションを愛して、限りなく近くに感じているからだ。このエンタメ作品にすさまじく心を動かされている証拠だと思う。

残酷だけど面白いことをするなあ~という感想になった。
プレイヤーをリアルに絶望させるのにこの手を使ったのだろうし、リアルに救済するために「SAVE」を選ばせたんだと思う。

うーん

でもこれはすっごい賛否両論になる。
そりゃそうだろうな。そりゃそうだろう。
無印とスーダンはなんだったんだよってなるわよ。そりゃそうだ。

フォロワーがV3を憎んでいた理由がわかったよ。1と2を愛していた人には、残酷すぎるよこの結末は。あとちょっと雑。もうちょい丁寧にできたと思う。丁寧さが足りなかった。

そんでもって最原たちがいる世界がリアル・フィクションだとして、説明がつかない現象がかなりあるので、いまいち納得しきれないところもある。
2みたいに仮想現実と言われたら納得できる。でもスーダンでやったことを同じようにやるとは思えないんだよな。そして死んだひとたちは当然帰ってこないだろう。つら

エピローグ

3人は少ないなあ…ってなった。
キーボなんで自爆したん 自爆しないでよ 死ななくて良かったよお前は

施設の外がダンガンロンパ運営ロゴで囲まれてたのが意味深だよねえ~やっぱ仮想現実なのかなあ~でもスーダンでやったことを(ry

最原は自ら望んでコロシアイに参加したとは思えない、って言ってたけど、まあ外の世界の倫理観狂ってるみたいなんで、そういうことなんじゃないのって思いますね。
フィクション世界がリアルを変えたというオチを補強する意味でもそっちのほうが美しいと思うし、倫理観がちゃんとした人格に生まれ変わってるならそれはそれでよかった気がする。

フィクション人格のほうが倫理観まともなの草だな。我々のリアルに合わせた倫理設定にしてくれたのねきっと。

これでダンガンロンパは終わりです。シリーズの新作はありません。って言われても、まあそうだろうなと思うオチでした。完全に「終わった」もん。終わらせるためにこのオチにしたんじゃないのかって思った。

そのつもりなのかどうかはわからんけど、でも新作出たら嬉しいなあ!?
それはそれ!これはこれ!

おわり

これにてV3の感想戦を終わります。対戦ありがとうございました。

やっぱりダンガンロンパは面白いゲームですよ。ここまでプレイヤーが嘘と裏切りに翻弄されるシナリオも早々ないと思います。
大変楽しませていただきました。
まだ紅鮭と育成ちゃんとできてないのでぼちぼちやってキャラの解像度上げていきたいです。

それにしてもあんな美形の主人公が女子の着替え覗いたりギャンブルに狂ったりラブホ入り浸ったりパンツ収集したりするのやばない?

一番狂ってるの最原だったのかもしれん。おもしれ~男……

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