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【逗子アートフェス2022:「海のほとり美術館」一緒に作品を作りませんか?】

逗子アートフェスティバルの作品制作を手伝ってきました。毎年、延べ2000人以上が参加して作る参加型作品を作っている現代アート作家の松澤有子さんが手がける作品は5月22日の公開に向けて絶賛制作中です!
松澤さんは「大地の芸術祭」にも作品を展示していて、制作する過程、そしてみんなで作ることを大切にしている作家さんです。

この作品は2018年から製作されている「ぼくたちのうたがきこえますか」シリーズの完結編となる作品です。

この作品シリーズは松澤さんのお子さんが海で拾ったプラスチックの廃物を「宝物だよ」と言ったことから漂着したプラごみや、使わなくなったクリアファイルやペットボトルのキャップを使用し、粉砕して溶かしたものを整形して作品の素材にしています。

DIYでプラスチックをリサイクルできるプレシャスプラスチックマシン


ペットボトルキャップから生まれた糸

廃プラスチックを再利用して作った糸を材料にしていますが展示が終わったら再度溶かして整形して椅子にして販売するそうです。
廃棄>収集>粉砕>溶かす>素材>作品>粉砕>溶かす>椅子として再利用
というサイクル。

作品の素材となった糸
から作られる椅子

SDGsなんて一言も出てこないけど当たり前に作品自体がエコな循環をしています。そもそも、SDGsをやろう、、なんて誰も考えていない。「やりたいことをやったらそれが世間的にはSDGsらしいよ。。。」みたいな感じです。

制作には何度か参加してますが、鑑賞する側と作る側の両方体験できることはなかなかできない貴重な体験です。何ができるか全く見えない中で、地味で地道な作業を延々くり返していると、「これ何の意味があるんだろう?」って思うことがあります。
意味ない
義務ない
報酬ない
評価ない
お金にもならない、義務でもない作業。そんな事全く関係なく、「創りたいから創る!」これまさにアート思考な体験です。老若男女が参加して、何ができるかわからない延々と続く経済合理性から言えば全く非合理的な作業の後に、出来上がった作品を見た時の感動と達成感が訪れます。

アートが難しい、わからないと思っている方にとっても、あの感動は1度体験したら納得できると思います。この一見無駄のような創作作業こそ人間が人間たる所以。気がつけば、制作を通して人が繋がり新たな地域コミュニティーも生まれていきます。元々あった逗子アートフェスのコンセプトである「共育」大人も子どもも様々な人が共に育つ街の重要な要素になっています。

毎回数千人が参加して作る作品にあなたも参加しませんか?誰でも出来る簡単な作業です。毎日やっているのでサポートしてみたい人は下のホームページの<一緒につくる方、募集中!>を読んで是非お気軽に参加してみてください。

  


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