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Creative management

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「正解の見えない時代」「AIが多くの仕事を担う時代」ライフスタイルやビジネスにアート×デザイン思考を取り入れることが注目を浴びています。ロジカル思考>デザイン思考>アート思考を横…
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#組織論

【マネージャーはもういらない?もしくは全員マネージャー】

生産性重視の時代では、モノを正確に量産する必要があり、そこで必要とされるスキルは言われたコトを黙って正確にたくさん生産することが評価の基準にされてきました。 こういった生産管理的なシステムをAIや機械が担う社会になると生産性を管理する管理職(マネージャー)は必要なくなります。そこで、自律分散型の組織が注目される中で、マネジメントの必要性について考えてみました。 ・マネジメントコスト 10人の部署に1人マネージャーがいるとして、仮に10万人の企業だとして、マネージャーの数は1

【間違える事、失敗する事から生まれる可能性】

あなたは空を飛びたいと思った時、 ・鳥はミミズを食べているから空を飛べる。だからミミズを大量に食べてみる。 ・ヘリウムで風船が飛ぶから、へリウムガスをたくさん吸い込ませてみる。 どう思いますか?なんてバカな事を!!!と思いませんか?実は子供の頃のエジソンが実際に友人を実験台にしようとして騒ぎになったエピソードです。 アート思考の強い大学生起業家のビジネスコンサル的な事をしていますが、黙って見ていると、どう考えても単なる思いつきで、方向性から逸脱した挙動や、人から誤解を受ける

【アート思考とティール組織】

VUCAと呼ばれる正解が見えない時代に個人の創造性に注目が集まっています。同時に今までの組織、マネージメントにも改革が必要になってきています。 そんな中、2018年に出版された「ティール組織」(フレデリック・ラルー著書)はビジネス書としてはかなりの厚みがあり600ページのボリュームにもかかわらず、世界17カ国・60万部を突破し、国内でも「ビジネス書大賞2019」経営者賞を受賞、10万部を超え、注目を集めました。 歴史の変遷とともに進化する組織の段階を色で表現し、最新の進化

【傭兵:組織に帰属しないという選択】

アート思考という単語が自分が関わった仕事との向き合い方に肯定的な概念だったということもあり、この様にアート思考の看板を掲げているわけですが、その全てが肯定的に捉えられるものではないにしろ、今思えば自分自身がアート思考で仕事をしてきたのだなと感じています。 いろんな働き方がある中で、離職率の問題やエンゲージメントなど新規事業だけでなく組織をどう持続可能にするかという話も多く聞きますが、正直私はここ10年以上組織には属していません。組織に属さず客観的に国やトヨタ自動車といっ

【エンゲージメントとモチベーション】

20世紀の多くの生産性はルーティンワークで支えられてきました。ルーティンワークでは作業に従順な労働者(人材)である事を求められたが、現代ではルーティンワークに当たる仕事のほとんどを機械がやってくれる時代になったのです。このルーティンワークは統制(コントロール)されることによって成立していたのに対し、機械が代行しない創造的な仕事の領域は自立性と関与または絆(エンゲージメント)を前提としています。自立性は、報酬や罰(アメとムチ)といった外的に与えられるものではなく自分の内発的な動