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101, WBCの感動

2003年3月、世界のWBC選手権が日本中、世界中を歓喜の
賑わいを見せて終了した。今回はチェコ、メキシコとの逆転劇、
決勝戦では大谷VSエンジェルスのチームメイト、トラウトの
対戦など漫画にも小説にも書き表せないほどの興奮と感動が
あった。大谷のMVPは当然だが、日本に限らず海外でも愛される
日本人として誇り以上のプライドに胸を張る事が出来た。

対チェコ戦で佐々木郎希のデッドボールを与えた後に翌日彼が
相手チームにお菓子を持って謝罪に行った事は日本のみならず
チェコでも大きなニュースになったという。

これは新渡戸稲造の「武士道」に通じる道であろう。その序文に
河原で武士同士の対決があり、勝者は敗者に対して自分の羽織を
脱ぎ、相手に被せて祈る事と似ており、それこそスポーツマン
シップに繋がる道だと思う。

アメリカではデッドボールを与えても絶対に相手に謝らないのが
基本だが、故意に与えた訳ではなく、謝る必要は無いと考える。
いつからそうなったのかは分からないが、アメリカでは「SORRY」
は自分の過ちを認める事になり、告訴問題になりかねない。

平成13年2月ハワイでアメリカ原子力潜水艦クリーンビルが浮上
した際に愛媛水産高校のえひめ丸が沈没した事件は35名の死者を
出したが、潜水艦艦長は後の裁判まで絶対に謝罪をしなかった。

これとWBCを比較するのも変だが、やはり最初に謝らないのは
あめりかの習慣、文化?なのであろう。日本のバブル時代日本
から数多くの客人があったが、道でぶつかったり混んだ地下鉄で
誰かの足を踏んでも「ソーリー」と言わずに「エクスキューズミー」
と言うように伝えた。

今年の大谷は契約期日が終り、以後フリーになるのでアメリカの
各チームが大谷欲しさに貯金を切り崩しても彼を欲しいと言う。
大谷の場合投手、打者の2人分を1人で稼ぐ訳だから誰も彼を
欲しがるのは当たり前だろう。そして彼の笑顔やマナーは誰に
対してもであり、好感度を持たれているのは毎年のスポンサーの
増大さにも現れている。

野球の歴史上最も多い契約金は10年で日本円で500億とも600億
とも言われ今年の末の話でも毎日競り上がっている。日本語通訳
の三浦一平氏の契約金も5%で推定約4億と言われている。

契約やその金額については大谷自身はあまり興味がなさそうだが、
周りのレポーターや記者達がほおっておかない。

大谷の活躍は今年も多いに楽しませてくれそうだが、試合は時間差
で朝早く多くの日本人は嬉しい?寝不足になりそうだ。

終。


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