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022. 基準を獲得する

録音note寺子屋のおしまいは、「基準」についてです。

「目指すべき方向」、「理想形」とも言える「基準」を持つことは、録音を続けていく上でとても大切なことだと思います。

なぜかというと――これは音に限ったことではありませんが――イメージできた音のみ、形にできるからです。基準となる音を思い描くことができれば、その音の “型” に近づくための技術さえあれば良いのです。でも、何も思い描けなかったら、技術があっても音を形にすることは叶いません。設計図があって初めて建物は完成するのです。


私の基準


私は、エンジニアとしてのキャリアを、レコーディング・スタジオでスタートしました。スタジオでは、各々の楽器にマイクロフォンを立て、それらを “電気的に” ミックスするアプローチが当たり前でした。

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