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019. リバーブを足すか否か

「響かないホールだから、リバーブを足しましょう」

こう考えるレコーディング・エンジニアは少なからずいて(いや、むしろ大半がそうかも知れません)、それが親切心であったりもするわけですが、果たして

人工的な(に)響きを加えることは、良いことなのでしょうか?


今でこそ様々な “プラグイン” でリバーブを加えることができますが、機材がなかった頃は「エコールーム」と呼ばれる風呂のような “響く部屋” が使われていました。響きを足したい(響かせたい)音をエコールームのスピーカーから再生し、その響きを、同じくエコールームに置かれたマイクロフォンで捉える仕組み。「プレート・リバーブ」は、このエコールームを鉄板に置き換えたものです。

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