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ボイスサンプルにおける音楽の音量について

Twitterで、ナレーター・公文のぞみさんのボイスサンプルを聞いて、「もう少し音楽を聞きたい(音楽のボリューム、小さくない?)」と感じたのでそれを伝えたら、「これでもまだ大きいというディレクターさんもいる」と知り、私は驚いてしまったのです。

さて、どう感じられましたか? まだ大きいですか? 小さいですか?

当たり前ですが、音楽が控えめだと声がよく聞こえます。ボイスサンプルとしては、ある意味正解なのかも知れません。ただ、CM とする場合には、音楽をもう少し聞かせることになるでしょう。

公文さんとやり取りされているディレクターさんですから、おそらくかなりのベテラン……宅録が爆発的に普及する以前からお仕事をされている、キャリアの長い方と想像します。

つまり何が言いたいかというと、そのディレクターさんは、「未完成形から完成形をイメージできる方」ということです(私の勝手な想像ですが!)。だから、音楽が声を邪魔しないほうが良い。

一方で近年、素人がプロに直接発注する機会が増えています。

多くの素人は、未完成形から完成形をイメージできません。なので、「かなり具体的に見せてあげた方が良いのではないか?」と私は思うのです。つまり、サンプル=完成形 として仕上げるということです。

「これだけの音量で音楽があっても、よく聞こえる声だなあ」とか、

「音楽の間やテンポを上手に捉えて読んでいるなあ」とか、

そういう些細なことが、素人にも伝わるサンプル。

……こう考えると、「ボイスサンプルを誰に届けたいか」によって、作り方は変わってきそうですね。いやはや、大変な世界です。

※話題を提供くださった公文さん、ありがとうございます!





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