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ライブ録音のシステムを組むときに大切なこと

結論から言うと、「シンプル」かつ「直感的に操作できる」ことを大切にしています。

もし複雑な部分があれば、まとめて簡素化しておく。しかしこれとてトラブルがおきれば複雑な部分を紐解くことになるので、複雑さは極力排除したいところです。

……その目的は、

「頭で考えずに身体が反応できる」こと。

例えば、録っている最中にマウスでフェーダーを動かすのは最悪。

だって、マウスでピアノを弾くピアニストはいませんよね?

マイクロフォンが多いと立派な録音現場に見えますが、どうしても “考えて” しまうので、少ないほうが私は好きです。本数が増えるほど音が濁りますし。

私の録音の師の、そのまた師であるオノ・スコルツェ氏は、フェーダーでバランスをとり終えると、ミキシング・ボード(ミキサー)に布を被せてしまったそうです。「あとは、演奏者がやってくれる」と。

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