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僕たちが、新卒のキャリアビジョンを大事にしている理由

こんにちは。人事の鈴木です。

47では、新入社員の研修をとても大事にしています。特に、社会人になったばかりの新卒メンバーにとっては、将来のキャリアを築く上でベースになる部分。そこで、新卒研修の集大成として、メンバーに自分自身の「キャリアビジョン」を設計してもらうようにしています。

「キャリアビジョン」とは?
キャリアビジョンは、人生や仕事において、自分自身がなりたいと思う姿のこと。日頃から大切にしている価値観や考え方を反映したキャリアビジョンを描くことで、新しい自分を発見したり、今やるべきことが明確になります。

47の新卒メンバーは入社時に職種が決まっておらず、研修期間中に本人の適性や希望などをふまえて配属先が決まります。そのため研修では、ミッション・ビジョン・バリューの理解を深めた上で、各事業部を回って様々な職種の仕事を体験していきます。

そして、研修の最終日にキャリアビジョン発表会を実施。一人ひとりが将来のキャリアを思い描いた上で、どんな社会人になりたいか、今後取り組んでいきたいことなどを発表してもらいます。

なぜ、キャリアビジョン設計を大事にしているのか?

新卒メンバーには、「将来こうなりたい」と思う姿をイメージしながら自分自身のキャリアを築いていく力を養ってほしいと考えています。大きな理由は2つです。

まず、昨今のビジネス環境は「VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)」という略語が象徴するように、日々変化し続けています。昔のように新卒入社した会社で一生働いたり、一つの職種でしかキャリアを積めないような時代ではありません。これからは、世の中の状況に応じて今自分に何が求められているのか、どんなスキルを発揮して価値貢献できるのかをしっかり見定めていく力が必要です。

また、「人生100年時代」に突入しつつある現代においては、近いうちに定年という概念すらなくなり、人生のなかで仕事と向き合う時間が増えていくと予測しています。今以上に多くのチャレンジが可能になるからこそ、年齢ごとに自らでマイルストーンを設定し、キャリアアップを図っていく力が求められています。

こうした理由から、47の新卒メンバーには自分の力で新しい時代を駆け抜けていってほしいと思い、研修プログラムの一つとして自身のキャリアビジョンを設計してもらっています。そして、「企業は、一人ひとりが設定したキャリアビジョンを実現させる場を提供し、伴走していく存在だ」というメッセージを伝えています。

もちろん、キャリアビジョンの設計は新卒に限らず、全社員にとって大切なことです。現在は新卒研修のプログラムとして実施していますが、今後は対象メンバーを増やしていけたらと考えています。

実際のキャリアビジョン発表会の様子

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先日、2021年4月に入社した新卒のキャリアビジョン発表会を実施したので、実際の様子を少しだけ紹介します。

今回発表してくれたのは、4名のメンバー。それぞれの配属先となる部署の上長が参加し、みんなの発表を見守りました。

新卒メンバーは、幼い頃の実体験から学んだことを振り返って、会社のミッションと自分の目指す方向性が一致していることを再認識したり、1年後や5年後、30歳になった時を想像して、どんな社会人になっていたいかを発表。

また、自分自身に足りないスキルを分析し、今後意識的に取り組みたいことを具体的に挙げてくれました。

掲示板のコピー (3)

参加した上長メンバーからは、「もっとこんなことが聞きたい!」という質問や、発表の良かった点、改善点などのフィードバックが寄せられました。

新卒メンバーは研修の集大成となる発表の場ということで緊張していたようですが、しっかりと自分の言葉で思いを伝えることができていて素晴らしかったです。頭で考えるだけではなく誰かに伝えることで、今後の目標をより明確にすることができたのではないかと思います。

発表を終えた新卒メンバーからは、こんな感想が寄せられました。

一番の学びは、アウトプットの重要性でした。自分が将来なりたい姿と、その根拠を明確にしたことで、頭の中で考えていたことがしっかり整理されたと思います。社会人1年目で右も左も分からない中、キャリアビジョンを設計することで進むべき道のようなものが見えた気がします!
就活の際にも大まかなキャリアビジョンを考えていましたが、その時と比較するとより構造的に、深く掘り下げて考えることができました。また、学生の頃とは違った視点で自分のキャリアに向き合えたことも成長です。今後、キャリアに対する考え方は変化すると思うので、定期的に見つめ直す機会を設けようと思います!
今回実践した「キャリアビジョン設計」は自分を見つめ直す機会にもなり、同期のみんなが考えていることも知ることができたので、とても興味深かったです。
また、キャリアビジョンを発表するにあたって、ロジカルシンキングに基づいたプレゼン方法を学び、様々な知見を得ることができました。イシューの明確化や意見の構造化など、やってみると難しいことばかりでしたが、とても勉強になりました。
抽象的なキャリアビジョンを明確にして、簡潔に説明するのが難しかったです。一方で、考えを構造化して組み立てることで、自分の考えに自信を持つことができました。苦手意識を克服するきっかけにもなったので、今後も業務で意識していきたいと思います。

最後に、人事から2021新卒メンバーへのメッセージ

ということで、なぜ47が新卒のキャリアビジョンを大切にしているのかをお伝えしてきました。

今回、2021新卒メンバーが思い描くキャリアビジョンを聞いて、みんなの社会人としての良いスタートに少し貢献できたのではないかと思っています。

キャリアビジョンというのは、必ずしも描いた通りに進むものでもないですし、数年後にはまったく違う結果になっていることも往々にしてあります。でも、すんなりいかないからこそ、悩み、考え、行動することで新しい道が開けていく。そういうものです。

また、成長の過程で次のステージに登ると見える景色は変わるので、思い描くキャリアビジョンも変わって当然だと思います。このサイクルを何度も繰り返していくなかで、自分のキャリアビジョンが研ぎ澄まされていくものだと思っています。

新卒研修を終えたら、僕たちはひとえに同じビジネスパーソンです。社会人1年目も、5年目も、10年目も関係ありません。お互いに良い刺激を与え合いながら、共に頑張っていきましょう!