2020年4月23日木曜日

　朝、二人で散歩して公園でちょっと体を動かすのがすっかり日課になりました。年始までの生活を振り返れば、何かに追われるように時間がさっさと容赦なく流れていました。三鷹から中野までを無停車で一直線に走りゆく中央特快の車窓を、目にも留めずにぼんやりと眺めていたりソワソワとスマートフォンをいじっているうちに吉祥寺・西荻窪・荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺はあっという間に過ぎ、気が付けばドアが開き中野駅のプラットホームに慌てて降りているような調子。そんな調子で毎日を過ごしていました。

　今春、私の生活リズムは一気に変わりました。そして、今は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言という時、大変なことはあれこれあるけれど、一日をずっと家族と暮らす毎日、気づかなかった幸せがここにひとつあると感じることができました。

春、桜を見るといつも感じることがあります。

花が笑っている

　今年も花は笑っていました。人間界のあれやこれやに関係なく、春の到来とともに咲き、全身で陽の光を受けて輝いています。そして笑っています。赤ちゃんの無邪気な笑顔の様に笑っている花を見ると、私も笑顔になります。ありがとう、その存在に助けられています。ありがとう、私もそんな存在になり生き続けたいです。