見出し画像

電気をどこで契約するか、簡単には決められない。

はい、こんにちは。

前回は電気の自由化について「新規参入会社で契約すればいいわけじゃないよ」とお伝えしました。面倒なことにそうなんです。

会社ごとに契約できる条件だったり「こういう人はすごく安くなるけどそうじゃない人は逆に今より高くなる」ということがあったりします。

さらに言ってしまえば、すでに安いプランで契約している場合も高くなってしまう可能性があります。

なので、今のプランがお得なものなのか、お得なプランであればどの程度安くなっているのか、検討しているプランの契約条件や安くなるための条件、今よりどれだけ安くなる見込みがあるのか等よく比較する必要があります。

例えば。使用量多い方をターゲットとしたプランは使用量少ない方はほぼメリットがでません。そりゃそうですよね、ターゲットから外れているんですから。

また、会社やプランによって異なりますが契約期間に縛りがあることもあります。検討しているものに縛りがなければ「試しで契約してみて、嫌なところがあったら元に戻そう」ということもできます。ですが、縛りがあればそんな気軽に替えられませんよね。慎重な検討が必要です。

ですが、安心していただきたいのはどこで契約をしても電気の品質が落ちたり、停電時等の対応は変わりません。契約を替えても替えなくても同じです。

住んでいるのは東京、契約は北海道電力だったとします。台風等で電柱が倒れ、停電が起きた時。東京電力のエリア内なので、復旧作業は東京電力が行います。電気は命に関わる大事なライフラインなので、緊急時の対応はどこで契約をしているかは関係ありません。大事な時に「この家はどこで契約してるんだろう」なんて作業員は確認の時間がありません。そんな時間があったら作業しろってなりますよね。

メンテナンス等の緊急時以外の対応については会社によってサポートがあったりするので要確認です。

「電力会社」と一言で言っても大きく3つに分類されます。

消費者に一番身近なのが実際に契約をする小売を担当の「電気小売事業者」です。みなさんが契約をする会社です。ここが料金設定を決め、契約をもらい、使った量に合わせて料金計算をし、請求します。

次に「送配電事業者」です。みなさんの家に電気を実際に送ったり、停電時の復旧作業を行います。電線や電柱の持ち主です。ここと直接契約することは、電気を使うだけの家庭であればありません。太陽光等で契約をすることはあるかもしれません。

そして最後が「発電事業者」です。名前のまんま発電をする会社です。消費者と接することはないですね。

この3つは全て別の会社です。自由化前は一つの会社として全てを担っていました。しかし、自由化はあくまでも小売の部分が自由になっただけなので送配電と発電は変化なしです。

とすると。以前から電気を扱っている電力会社と新規参入会社に大きな差が生まれてしまいます。それはどういった面でしょうか。

長くなってしまったので次へ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?