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声が私に「努力」と「人の優しさ」を教えてくれた

今回のnoteでは、私が声について
発信する理由をお伝えします🌸


はじめに


こんにちは!

コミュニケーションライターの
和澄しゃいんです✨

私は普段、声や言葉、話し方、
コミュニケーションについて発信しています。


その中で、たまにご質問をいただくことが

「そもそも、何でそこまで声にこだわるの?」

ということ。


これ実は、データに基づく話もあるのですが
それ以上に、幼い頃のある経験が
きっかけとして深く関係しているんですよね。


そこで、今回は以前、
他所で書いたエッセイをご紹介する形で
私の熱意の源泉をお伝えします!



エッセイのテーマは「私の好きなもの」。

「人と関わること、
 あなたにとって大切なものを
 見直すきっかけとなればいいなぁ」

そんな思いで書きました。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
それでは、参りましょう🥳


※身バレ防止とリアリティ保持を両立するため
 今回のみ和澄優希(わずみゆうき)という
 仮名を設定しております。ご理解下さいませ。


私の好きなもの


この世で1番好きなものは、自分の声です。

なんて言うと、ナルシストな人間だと
思われてしまうだろうか。


小学4年生の私、音楽の先生。

授業後、私がのんびり文房具を
片付けていたことで生まれた、2人きりの教室。


「ゆうちゃんの声、きれいね」

先生の口から、ポロリとこぼれた言葉。

10年以上経つ今も、忘れられずにいる。




私の声や話し方は、少し特徴的であったらしい。

小学生の頃「変な声」だと、からかわれることが
多かった。

そんなとき、いただいたのが前述の言葉だ。


「きれい、か」

ゴツンと殴られたような衝撃から、私は合唱、
ゴスペル、朗読、アナウンス、声楽、演劇、
ボイストレーニングと声を磨くようになった。


褒めてもらえた声を、
もっときれいなものにしたくて。

受け止めた言葉を、
ずっと本物にしておきたくて。

気づけば、14年の月日が経っていた。



その中で、変化したこと。

朗読部門で出場した放送コンテストの順位が
152人中149位から2位になり、
全国大会に進出した。

司会やナレーションの仕事を
受けるようになった。


一方、変わらなかったこと。

全国大会に出場後、高校の同級生から
授業中の音読についてからかわれ、
いじめに発展した。


成人式の日、あまり話したことのなかった
小学校の同級生が

「昔から和澄さん、きれいな声だったもんね」

と話していた。


友人の前で訳あって泣きじゃくり、
憑き物が落ちたように元気になったとき

「いい声してるやん、作らんでも」

と言われた。


結局、14年の鍛錬で技術や実績を手に入れても、
実質的には何1つ変わらなかった。



ただ、だからといって、自分のしてきたことが
無意味だったとは思わない。


長年、手入れし続けた革製品を
愛おしく感じるように、磨き続けたものには
歴史が乗り、当人にとって宝となる。


ナルシストな姿勢かもしれない。

だが最も身近な自分の声にさえ関心を
持てないのに、より遠い他者の声に
興味を持つなんて無謀だろう。



声とは私にとって、心の内を伝え、
影響を与え、その反応から影響を受け、
そうして人とつながるための手段だ。


人によっては、絵が、文章が、舞が、数式が、
その人の声となる場合もあるだろう。

「このときは、文章が私の声」

といった風に、場面によって変わることもある。



声は、1人では存在し得ない。

聴き手がいなければ、ただの振動である。


「変な声」「きれいな声」

表現は違えど、私の発したものを
声たらしめたのは、彼・彼女らであったと思う。

誰かとつながろうとする意思・振動は、
人に観測されて初めて、声となる。

声を愛することは、
それに命を吹き込んだ人々を
愛するのと変わらない。



「なんで、こんな声に生まれたのだろう」


あの日の自分に会えたなら、私は

「人の優しさを知るためかな」

と答える気がする。


嫌だとか嬉しいだとか期待に応えたいだとか。

その感情は、あなたがその声で生まれ、
生きてきたからこそ生じた
唯一無二のものだよ。

だから、大切にしてほしいな、と。


おわりに


ここまでエッセイを通し、
私が声について発信することになった
最初のきっかけをご紹介してきました。

このnoteがあなたの大切な記憶を振り返る
きっかけとなっていたら嬉しいです!

以上、和澄しゃいんでした✨



追記🌸


最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

私は普段、話し方や
コミュニケーションについて
発信しています!


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和澄しゃいん(@hikarinoto3)

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