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サレンダー橋本 "働かざる者たち" を読んで

## 買った経緯
日曜日は表参道。打ち合わせのために来たのだが、少し時間ができたので青山BOOKCENTER へ(ABC っていう人いるけど俺には伝わらん)。
ただなんとなく。なんとなくクソみたいな本を読みたいと思っていた。人間そんな瞬間はたまにある。
ならばと漫画コーナーへ。そしてこの本と目があった。

まぁ見るからにクソそうな表紙ではある。しかも著者のサレンダー橋本といえば、"新社会人よ、窓際を目指せ" という作品で話題を読んだお墨付きである。
これならばクソみたいな人間の躍動するクソみたいな話が読めそうだと。ウキウキしながら本を購入した。

## 感想
まずはじめに文句を言う。この本は全然クソではなかった。むしろ感動さえある。いい本だったと言うことで私は詐欺にあってしまったのだろうか。

よくできたストーリーだった。王道のようなクズなキャラクターが何人も出てきて、バックボーンはそれぞれある。
起承転結がきちんとなされており、ドラマ化したら面白そうな話である。

正直、闇というほどディープな世界かというとそうでもない(かも)。でもそれがかえってリアルさを演出していたようにも感じる。
深くは触れずそうしてコミュニティはできている。持ちつもたれす。最後はちょっといい感じ。
ってな具合でストーリーは比較的読みやすく。感情移入もしやすい。
いい漫画だった。

でも私はクズな気持ちにこの本を読んでなれなかった。
むしろ、あ〜ええ話やんか〜。みたいな気持ちになってしまった。

クズ向けの漫画ないかな〜。

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