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「みんなのフォトギャラリー」にコッソリ追加中の作品を見出し画像に使っていただいた、嬉しい嬉しい記事たちをひとつひとつ追加していく宝物の蔵です。おかげさまで300本に到達しました。…
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#小説

つまらない人生が変わると思った時の話

本当は夢なんて無かった。 小6のときクラスメイトの前で自分が作ったコントをやってみんなが笑ってくれてからというもの、ずっとお笑い芸人になることが夢だと思っていた。 高校の時にも友達と漫才をやったし、ネタもよく書いていた。 だけど、やっぱり一歩は踏み出せずお笑い芸人になることが夢であったことも忘れ、ふつうに大学に通っていた。 映画館でバイトをしていたある日、1人の小綺麗なおじさんが話しかけてきた。 「君のおすすめの映画を教えてくれないか?」 「めんどいな。」と思った。

創作 出しそびれた手紙

 あなたに直接伝えれば良かったのだけれど、恥ずかしかったのと、140文字では収まらないと思ったので文章にします。  会ったこともないあなたのことをなんと呼べばいいのか正直悩みました。君、というのもしっくりこないので、あなたにします。  あなたの手紙を読み、手紙の内容についてずっと考えていました。無駄のない美しい筆致に引き込まれ、感嘆し、時に嫉妬を覚えました。  この私の心の揺れについて、対価と呼べるほどの内容ではありませんが、遙か遠い星に向けて一方通行のメッセージを送るべく、

嘘日記001:坂の下の手招き

小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。 今日も今日とて、折り畳み自転車にまたがってネタ探し。 真っ青な空には雲一つなく、風もカラっと乾いている。洗濯物がよく乾きそうな秋晴れの日だ。 久々のいい天気に気をよくして、今日のサイクリングはいつもと違う方面にまで足を延ばしてみようと決める。目的地は特になく、何か面白いものがあれば立ち寄るのがいいだろう。財布と家の鍵とネタ帳とスマートフォンだけカバンに放り込んで、意気揚々