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2 The High Priestess

未来は誰にとっても定かではなく、どんな出来事が起こるかわからないから「未だ来ず」と書いて未来なのである。

そして、一生懸命、あるいはダラダラと作業に打ち込んでいるとき、その自分の行為が周囲と自分にどう働きかけるのかもまた、定かではない。

未来とはそれほどに、定かではないのである。

心が仕事や学問、そして趣味や生活に与える影響。
これはつい忘れがちで、気づかないものであるが、心の動き、精神の在り方は常に己の受け取る世界の窓を様々な色に染めるのだ。

明るいことや暗いこと、ひいては輝かんばかりの栄光や、どん底と思われた挫折。
そのようなものの受け取り方が己の心の在りようで変わってくるものなのである。

そう。
物事の本質は通常隠されていて、よほどの関心を向けるか、調査や観察をしない限り、それを見つけることはできないだろう。

この点は、科学と同じである。
科学も仮説を立てて、仮説に沿って実験し、他の人間が追試験をし、確からしいと、皆が認めて初めてその科学の仮説は真実となり、新事実から常識が塗り替えられる。

そして、少し話は変わり。

男性には、素晴らしい女性に恋する、または崇拝する、一推しの偶像を見つける、などが起こるかもしれない。
女性には、自分の友達や親友、もしくは尊敬する方に眩しい光と、あこがれる輝きと素晴らしさを見つけるかもしれない。

ただ。

思いの強さがどれだけあろうとも、それが社会の慣習や常識からみて反する想い、あるいは思いの強さと行動の実施の格差が大きい場合、その相手を巻き込んだ出来事。
それが思わぬ不幸を招くきっかけとなり、まさに予定外の悲しい未来が訪れるかもしれない。

なので、本当に確かなこと、本当に尊重すべき想い、これらを実行前に確かめること、つまり実行/行動前の熟慮は非常に大切になるのでしょう。


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