見出し画像

ドブ記6:1 数少ない、好きなラブソング

 恋愛をテーマにしたコンテンツを楽しむための消化酵素がもともと無い。

 なので、ラブソングというものも全然興味が無い。まぁもともと音だけ聞いてて歌詞にあんまり興味が無いタイプではあるが。

 でも中にはすごく好きなやつもたまに出てくる。
 邦楽で好きなやつを挙げてみよう。

●真心ブラザーズ「サマーヌード」
 これはもう、めちゃくちゃいいよね。定番。これはなんか映像がすごく浮かぶんだよな。小説に近い。
 あと、自分がわりと軽率に海沿いに出没してた出自だからってのもあるかもしれん。
 そもそもミュージックビデオは横須賀なんだよね。チラッと火力発電所がうつる。(だから審査が甘くなってる可能性ある)

●松任谷由実「青春のリグレット」
 曲と詞が高度に結束しており魔法に見える。
 ポップな曲だがなんかとてつもない情景が冷凍封入されている
 「私を許さないで 憎んでも覚えてて」のとこがめちゃくちゃ好き。天才だ。

●細野晴臣「恋は桃色」
 そこまでバリバリにラブソングってかんじでもないけど「お前の中で雨が降れば僕は傘を閉じて濡れていけるかな」っていう詞があまりにも好きすぎるので。かなり衝撃を受けたフレーズ。こんな穏やかな目線ありますか。総理。

 まぁとりあえずすぐ挙がるのはこんなところですね。

 そういえば以前考えた仮説に「判定がガバガバなものほど好きに思える」っていうのがあって、たとえば僕はイカとかエビがずっと好きなんですけど、マグロはあんまりなんですね。しかし、とあるマグロ専門店でおいしいのを食べたらウメェ~~~!!ってなったんだけど、実は自分はマグロが好きじゃないのではなく、マグロの判定が厳しすぎる=良し悪しが非常に細かくわかるから、中途半端な品質のものを受け付けなかっただけなのでは…? と思った。イカとかエビがだいたいいつもうまいのは舌がガバガバなだけなのでは…?という。

 そういう考えでいくと実はラブソングが好きというか、非常に高精度のラブソング感覚器をもっているのかもしれませんね。

金くれ