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「言葉の色」現象について

 私が「言葉の色」と名付けた現象についてまとめます。
 脳内を探り探りTwitter上で連投したツイートの再掲です。

 ※「共感覚」というものらしい。色々な面で相当個人差はあるでしょう。

 先日、「脳内で、文字や単語に色がついている(より正確に言えば、結びついた色が同時に想起される)」ことについて人に話したら気味悪がられて、当惑してしまった。
そして、全員共通の感覚ではないのかも?という事実を知った。

 共通の感覚だと思っていたのでその概念をわざわざ言語化することは今まで無かったが、


●たとえば、文字に関して言えば「あ」「い」「う」「エ」「オ」「字」「山」「犬」といった文字ひとつひとつに色がある。
 あるよね?

この例でいえば、
あ 赤
い 白
う 薄ピンク
エ オレンジ
オ 青
字 黒
山 緑
犬 白

である。これはたぶん人によって対応色が違うのだろう。


●文字だけでなく、単語単位でも色があり、
「山」だが、「山裾」なら濁った藤色「登山」なら赤みの強い茶色だ。

 これは、単語として独自の色を持っていることもあれば、構成する字のうちインパクトが強い方に呑まれているケースもある。

 前述のとおり、「山」として、「登」薄い黄色である。つまり「登山」は熟語になることで構成要素とは別の色を獲得している。

 しかし、「山田」だ。この場合は、「山」「田」薄茶色を駆逐している。


●その文字や単語自体が特定の色と密接につながっている場合、その色になってしまうものもある。

「赤」「白」「紫」などの文字はもはやその色自体がくっきりと浮かぶし、「みかん」「山手線」「夜空」などはそのもの自体の色やイメージカラーになってしまう。


●その単語の指す色を強く認識することで、後天的に色が変わることもある。

「山手線」明るい緑色なのは、サインなどを何度も見て、意識しているからだ。

しかし、私は「大阪環状線」の色を知らない。
「大阪環状線」という単語は濃い水色だが、実際に電車を利用するようになれば変わるだろう。


●この「言葉の色」は、厳密に言えば「文字に色がついている」のではなく「密接に結びついた特定の色が同時に想起される」状態であるから、一単語につき一色とは限らない。

 たとえば、月曜日を意味する「月」「(月)」などは焦げ茶色を同時に有している。

 ちなみに天体の「月」明るい黄色だ。

 そんなお話でした。皆さんはどうですか。
 さすがに半分くらいの人は、それな~わかるわかる~ と言ってくれると思っていますが、もし共感者が少なかった場合、私は非常に孤独で苦しい立場に立たされることになります。なるのか?

 こっちとしては生まれてこのかた脳内でそうなってるわけだから「なにそれ????」って言われると動揺するわけです

 たとえば「夢」について話したら「なにそれ??」って言われて、「寝てる時に映像見るじゃん?」って説明したら「え…?なにそれ、怖い」って言われたら逆にビビるじゃん

 それです

 この感覚って「持ってる/持ってない」じゃなくて、それこそ山手線のグリーンとかリンゴの赤、実家のジャンプーのボトルが黄色だったからシャンプー=黄色、みたいに、いくつかの言葉に関しては(明確な起源を伴って)色がついている、とか、数字だけはついてる、とかグラデなのかも知れんな…

 とすると、それだけでは意味のない「表音文字ひとつ」とか「ランダムな文字列」とかに浮かぶ色と、リンゴのように「物理的に特定の色があるために思い浮かぶ色」に関しては別の感覚の可能性もあるな

 私はとりあえず文字でも文字列でも何かしらあれば色は浮かぶので、
「タンポラペスコ」→薄いサーモンピンク
「シハフブラベ」→灰色がかった青
みたいに今適当に打った意味が無い文字列でも即座に色が出てくる

「三角」→黄色
「四角」→緑
「丸」→赤
「台形」→紫みの強い臙脂

とかに関しては、文字からその色を想起しているのではなくて図形に紐づいた色を参照している疑惑があるんだけどそこんとこは感覚の話なので究極のところよくわからない

 図形に紐づいた色に関して言えば、もしかすると幼児期にお勉強の本とかで初めて「図形」を意識した時のその色に塗ってあったから とかの可能性もあるんだけど今となっては確かめようもない。

 「言葉の色」現象
脳内でカラーの映像記憶が残っていた映画が改めてみたら白黒だった、とか
人によって夢がカラーだったりそうじゃ無かったりする、とかあたりと関連があるのやもしれん(俺はカラー)

 この「言葉の色」現象、絶対音感とかと違って自分の脳内のみでのルールなのでとくに生きててメリットとかは無いが

 強いて言えば記憶の助けになることがあったりはする

 たとえば「14時」は青/臙脂、「15時」は緑なので、「15時集合ね~」と言われたときに頭の中に「15時」という緑色の言葉を刻印するようにしておくと、色の違う14時とは間違えにくい。

 対応色には恐らくいろんな要素がからんでいて

たとえばひらがなの
「か」 黄色
「わ」 濃い水色
「さ」 薄ピンク
「き」 山吹色

漢字の
「川」 水色
「崎」 薄ピンク/緑

ですが、
「川崎」はオレンジ(おそらく東海道線の印象)

「カワサキ」だとライムグリーンになります(言わずもがな)

「Kawasaki」表記になると、実際にそれが書いてある車体の映像がちらつくので、自分の父親が乗っていた赤いZZR400と、自分自身が乗っていた赤いZRX400の映像に引っ張られて「赤いバックに白フォント」という普通に写真みたいなことになります

 「目白」と「目黒」は両方とも緑なんですが、これは「目」の字自体が持つ緑色が強すぎて完全に「白」と「黒」を食っています

 「神奈川」「香川」「加賀」「加害者」はすべて濃いめの黄色(やまぶき色よりは少し淡い)ですが、これは
「か」(黄色)と、その派生である「が」(濁点がつくことで少し明度が落ちた黄色)が完全に色を決めてしまっています

金くれ