ここじゃないどこかへ
12,3年前、始めた頃はあんなに好きだったTwitterは見る影もなく、「お前誰だよ」が「だからなんだよ」を攻撃する場になってしまった。何を言っても刺激的な悪意のパワーには勝てない。くそが。
渾身の新曲を2つ世に放っても、どんなにバンドがいい雰囲気でも、力及ばず興行は振るわない。チケット予約のメールは来ないし、再生数も伸びない。本当に毎日泣きそうになりながら、肩を落としている。状況を友人に話して、なんとか笑い話にすることで保っている。マジでキツい。報われたい。今日は誰かに届いてんのかなあ。
そんな日は車を運転して遠出する。これでギリ保ってきた。地元にいた頃は機材車もあったし、すぐそこに猪苗代湖という最高のロケーションがあった。その平穏を再現する。湖の静けさが理想だが、海から響く規則的なノイズだって同じくらい良い。日が沈んでいく。
響かないなら辞めちまいたい、をぐっと堪えて、響く日まで続ける。これが最後の希望、あるいは希望的観測である。健康がテーマの今年、そろそろXじゃないSNSへ行ってしまおうと思う。まさに「ここじゃないどこかへいこうよ、きみじゃないだれかと」である。じゃあな、イーロンマスク。
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