将棋から学んだこと
実践将棋が好きだった。
ネット(将棋倶楽部24)で同じレート(実力)の人たちと対局をする。
レートとは数字であり、勝つと増え、負けると減る。
一定の数字になると、階級が上がり、その上の段位となる。
実践では、大局的な策略を練り、戦法を駆使して戦う。
ある局面になると、いくつかの覚えた手筋を使う。
手筋とは、駒の効率的な動きや有利となる動き方。
対局数は、2000局を越えた。
レートはどこまで上がったのか。実践経験は豊富。
凡人は、1000~800点の間を行ったり来たりする。
1000点を超えることはあっても、すぐに逆戻り。
実践だけではそれが限界。
センスのある人はもう少し上にいける。
それでも努力しなければ、一定のレート以上には行けない。
努力とは、詰将棋、手筋や次の一手問題集を解く。
実践が終わったあとの検討も大事。
これらをしないと上にレベルには行けない。
実践の慣れだけでは、上には行けないのですよ。
詰め将棋やら、次の一手問題やら、実践の検討なんてものは、
地味でつまらないもの。実践がおもしろい。
「ヘタな横好き」とは、このことをいうのだろう。
900点前後で何年もさまよっている。
900点前後で納得していれば良い。
果たして、それだけで良いのかと思うときはある。
じゃぁ、勉強や研究をしろ、という話。
それができないから、ずっとこのままでいる。
努力が必要。勉強、研究をしないといけない。
努力するセンスかな。そして、継続する力。
持って生まれた才能と努力を継続する才能は、別物とわかる。
好きな将棋であるが、両方ないと実践だけで上に行くには難しい。
努力して、1000点を何度か、越えたことはあります。
一手一手の価値、重みといいましょうか、全然違いましたね。
中盤で、一手緩い手を指して、とがめられて負け。
びっくりした。怖さも感じた。
今までなら、緩い手や悪手を出しても簡単に負けるわけではなかった。
お互い、そんな感じですから。
負けるのがくやしいー。負けたくない。
地味であろうが何だろうが、勝つべきなら勉強をする。
残念ながら、自分はそうではなかった。
実践は負けようがそれなりに楽しい。勝つともっと楽しい。
楽しければ、それで満足。
長年の月日が経ちました。
そうして、ずっと900点前後のまま。
と言っても、今は将棋を指していないだけです。
歳を取って、記憶や判断力が落ちることになり、
何もしていなければ、900点から落ち続けるでしょうね。
将棋をただ2000局指しても一定以上は強くならない。
勉強が必要。詰将棋、局後の検討、分析、大局観を磨く。定跡や次の一手を覚える。
将棋以外でも、そうなのです。
釣りは、竿に餌を付けて垂らして、魚を釣るだけのことを繰り返すだけではうまくならない。
うまくなるには、実践以外に色々と勉強しないといけない。
仕事もそうです。会社にいて、こなしているだけの繰り返しだけでは、一定以上、成長しない。
何事にもやっぱり勉強(努力)が必要ですよ。実践だけでは成長は止まる。
(終)
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