天災の愛
4月にくるりのニューアルバム
「天才の愛」が発売されることが
リリースされた
くるりは言わずと知れた
日本を代表するオルタナティブバンドだが
実は平成の日本のアートシーンに
影響を与えたバンドでもある
村上隆がkaikaikikiを起ちあげた2001年に
東京都現代美術館で開催した個展が
「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」
というタイトルだが
これは同年に発売された
くるりのアルバム「TEAM ROCK」に
収録されている「LV30」という曲の
歌詞から引用している
村上隆がその頃取り組んでいた
"おたく文化とアートの接続"の中で
日本の悶々としたバブル崩壊後の空気を
現すワードとしてこれが引用されたと
解釈している
くるりも大学の音楽サークル出身のバンドで
学生が感じる若さゆえの悶々とした心情と
日本全体を覆う悶々とした空気を接続した
"時代のカタルシス"を見事に現したのが
村上隆の言う"負け犬の美学"的な文脈に
合致したのだと思う
さてTwitterでも投稿したが
日本は天才で変わらない
天災でやっと変わる
という文章だが
これはNewsPicksの
Weekly OCHIAI 2021/03/03号
で語られた事を見て抽出した文章だ
これは番組の中で語られた新事実で
"明治維新"が起こった理由として
幕末に想定外の地震がいくつか起こり
飢饉が蔓延して
黒船が来た
というこれほどにもない
天災が重なり(黒船もその頃にしたら天災のような)
明治維新の機運が一気に高まったというのが
明らかになったらしい
一旦その話しは置いておいて
日本がコロナによって
ニューノーマル 新しい生活様式
へどれぐらい移行したかという調査で
以下のような結果が出ている
これはアメリカとの対比だが
ヨーロッパやアジアの国々と比較しても
日本のデジタルへの移行はかなり低い
かなりの頑固者だということ
これは日本人のアメリカ文化への反動が
"なんだかんだでアナログだよね主義"
を生んだのではというのは僕の解釈で
つまり何が言いたいかと言うと
これだけの世界的な問題を受けてでも
まだまだ日本人の根っこは深い
ということ
番組でも語られたが
このあとさらに
南海トラフ地震がきて
富士山が噴火して
GAFAや中国に資本占領(令和の黒船)
されて
やっと令和維新が起こるしかなくなる
意外とこのシナリオはリアルに感じる
ということ
アートの世界においても
村上隆という天才が生まれても尚
世界レベルのアーティストが生まれにくい
日本において
天災を起点にしないと
この国の根っこは掘り返せないというのが
このレポートで伝えたい事
村上隆が作ったスーパーフラットという概念が
世界に衝撃と影響を与えた事実は
日本人の何%ぐらい知っているのか
フィギアの作品がサザビーズで
16億で落札されたという事実だけを捉えて
日本単独のアートバブルに
身を委ねるのはとても危険だということ
もっともっと根っこから考えて
自分は何者なのかを掘り起こし
それは結果として日本人とは何なのか
に繋がるわけで
まずはコロナによって日本人のほとんどが
何も変化を起こさなかったという
事実を受け止めて
アーティストとしての自分は
そこに一緒に呑み込まれていくのか
それじゃ嫌なのか
もっともっと
自分が思っている以上に
自分を壊せる勇気を
死ぬまで持つこと
くるりのニューアルバム
「天才の愛」に収録されている
「大阪万博」というインストの曲は
もうめちゃくちゃなので
ぜひ聴いてみて下さい
(宣伝かい)
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