小さなともしび

風邪をひくのが怖い私でした。

だっていつも

そろそろ風邪が治るかなーと思うと、もれなく喘息がやってくるから。

風邪は3日で良くなるのに、喘息は1ヶ月かかるなんて。

苦しくて、しんどくて、体力がなくなっていく。

滅入って、こわくなって、

風邪をひきそうだと思うだけで怖くなるようになりました。

だから、手洗い、うがいはもちろん、

大きな声を出してのどに負担をかけない。とか、

夜更かししない。とか、

休みの日に体力を使いすぎない。とか、

風邪をひかないように守りに徹してきました。

それが予防だと思っていたので。

間違ってはいないんだけど、

気が付いたらどんどん行動範囲が狭くなっていて、

どんどん自分が窮屈になっていました。

何度か死んじゃうかもって恐怖を味わったけど、

だけど、


今生きているんだよなー。

うん、今生きている。

なぜなら私の中に小さな灯があったから。

死んじゃうかもって恐怖の中にいて、今まで気づかなかったけれど、

命のともしびが私の中にあったから

今生きている。

風邪をひくのが怖い。

喘息はもっと怖いけど、

そっちに目を向けることはもう飽きちゃった！

それよりも、

私の中にある小さな灯を、もう少し大きくしてみようっと。

私の中にある少し大きくなった灯が、長く灯っていられるようにするには、

何しようかなって探してみよう。

こっちのほうがワクワクしながら予防できそう。