神様が見ているから、今日も原稿を読む

学生時代、映画撮影の帰りの電車で「なんで映画を撮るのか」という話題になった。私を含め多くの学生が「映画が好きだから」や「就活のため」などと話す中、美大に通う先輩が「映画の神様が僕に、映画を撮りなさい。と言うから」と言っていた。その一言がずっと私の支えになっている。

結局私は、映画の道ではなく、文章の世界を選んだけど、目の前の文章に負けそうになるとき、いつもこの言葉を思い出す。

「やりたい」とか「やらなきゃいけない」とかじゃない。神様が言うからやるしかないんだ。と思える。
頑張れば、たまにゾーンに入るときがある。手が追い付かないほど文章"降ってくる"のだ。
子どものころからそういう経験が何度かあったから、美大生の言葉がスッと入ってきた。
神様は見てくれている。

眠くても、スランプで死にたくなっても、自分の仕事や実力を信じられなくなっても、神様が見てくれている。だから大丈夫。
今日も神様が「本を作りなさい」と私に言っている。

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