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tominagayuki
【小説】イケメソ
自分の見たい夢を見られる機械、その名もユメミール三世、これは今や全世界の人々が愛用する機械である。
その中の一人である、このPという、どこにでもいる女性もそうだ。
いつも、見ている夢は綺麗な景色を広がらせたり空を飛んだり、会社の上司を叩いたり……
それなりにストレスも発散できており楽しんでいた。
そんなある日、会社のイケメン、EがPに話しかけてきた、しょうもない話だったがPにとっては外交問題級の一大事で、すぐに恋に落ちてしまった。
その夜、Pは高鳴る鼓動を抑えるため、紙にイケメンと書いて、ユメミール三世に読み込ませた。
これで眠れる、夢の中でイケメンと会える、その一心でPは眠りについた。
暗闇の中でPは歩く、その奥に何かが居て、それが立っている男の後ろ姿とわかった。
イケメンだ!そう確信した。
Pは翌日、精神に異常をきたした、と判断され精神病院へと運ばれて叫びながら奥へと連れていかれるP。
Pが、あの夜、見たのはイケメンではなくイケメソだった。
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