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大原産真蛸/Ohara octopus@千葉県いすみ市大原-いさばや

2020年6月訪問

千葉県いすみ市大原は旨いイセエビで有名だと前回書きました↓

しかしながらここ大原の魚介類で更に凄いのはマダコで、これがまた千葉県ブランド水産物の1つとなっていて旨いという事。

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ここ大原のマダコは三陸沖から南下してきて、この漁場で甲殻類などを捕食し冬の旬の時期を迎えます。そして江戸時代慶長年間にも記録がある伝統的なタコつぼ漁 で1匹ずつ捕獲するため、傷がつかずに活の良いタコが水揚げされます。

漁期は12月~3月なので冬の味覚と言えるでしょう。その中でも特に12月から翌年1月の間に夷隅(いすみ)東部漁協で採れた大きさが800グラム以上のタコは基準を満たしたとして、千葉ブランド水産物認定品「太東・大原産真蛸」となっているのだそうです。

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そんなマダコを食べに再び千葉県いすみ市大原へ行きました(^o^)

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大原漁港到着。

東京駅からだと、JR総武線快速で千葉駅、外房線へ乗り換えで約2時間でJR大原駅着、駅から歩いて約20分で漁港に到着できます。

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今回タコを食べる目的地『いさばや』さんです。『いさば』とは『漁場』を意味します。夷隅東部漁業共同組合が経営する直売所兼食堂。営業時間は(物販)9:00~15:00(食堂)11:00~14:00。物販では漁港で水揚げされた房総の海で捕れた魚介類や加工品を販売してます。

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↑この「器械根」と言うワードがこの海で獲れる魚介類を語る上で最も重要です。

器械根とはいすみ市沖合いに広がる深さ20m前後の砂場、岩場、海藻類が生い茂る特殊な磯棚地帯。その広さは120平方キロメートルに及び、東京ドーム2800個分の広さ。

その海中環境の良さから海洋生物が多数生息する世界でも有数の漁場で、地元漁師さんからは竜宮城と呼ばれる事もあるとか。

明治時代にアワビの好漁場として知られると、全国からヘルメット型潜水器械を纏った潜水夫が多く集まり漁を行っていました。そして当時房総、三浦半島では岩礁地帯を『根』と言っていた。すなわち『器械根』の名前はこれらに由来します。

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店の外で偶然タコさんに会えました(漁期ではないため多分冷凍から解凍したもの)(#^.^#)

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なんか小豆を煮てるお汁粉のような色の煮汁の中にぶち込まれてました(#^.^#)

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ボイルされたタコさん達はその場で購入もできます(#^.^#)

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タコさんを食べに来ましたが、やはりついでに伊勢海老も食べたくなりました(#^.^#)

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そんな訳で1匹イケスから選んじゃいました(#^.^#)

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↑しばらくして注文した品全てドーンと運ばれてきました。

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では食べてみましょう。美味しさでは西は明石、東は大原と言われるぐらい有名な大原のマダコ刺身を(#^.^#)

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口に入れ、何回か噛み締めた瞬間「お!全然違う!何だ?この濃厚なタコの味は?」と心の中で叫んでしまいました(#^.^#)

実はこの日の前日夜に、セブンイレブンで売ってるボイルタコを食べ、その味をインプットしてました。だから余計に違いが分かりました。

しかし、今まで色々な居酒屋や寿司屋で食ってきたタコとは本当に味が違う。旨い。一体なんだろう。

ネットで色々調べてたら、いすみ市役所水産商工課の人はこう言ってる記事がありました↓

「実は海に秘密があるんです。いすみ市の大原漁港の沖には器械根と呼ばれる海底に岩場が広がる地域が存在しています。東京ドーム2800個分の広さを持つこの岩場は絶好の漁場で、イセエビなども多く獲れるんですが、いすみのタコもその器械根に生息していて、イセエビを餌にしながら大きくなるんです。だから味が違うんですよ。」

とのこと。これを聞くと「なんや!?ブランド伊勢海老食って育つんか?なんちゅう贅沢なんやこんタコは!」と思う方もいると思いますが、正にその通りですね。やはりタコさん達が食ってる物が良いと味に違いが出るんだなと思いました(#^.^#)

余談ですが、イセエビの天敵はタコ。タコの天敵はウツボです。

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タコの唐揚げも食ってみましたが、やはり味が濃く旨かったです(^o^)

この時は2週連続で大原へ訪問し、イセエビ、マダコと食べましたが、ここは非常に良い意味で卑怯。だって他の漁港が1つの魚で賑わってるとしたら、ここはイセエビ&マダコと言う2つの大きな目玉があります。野球で言うならまるで大谷翔平、160キロの剛速球を投げるかと思えばホームランもかっ飛ばす正に「二刀流」。器械根であがる他の鮮魚も旨いのに完全にかすんでます(^^;)

それにしても、イセエビ&マダコどちらも本当に旨かったです!(^o^)

↑ところで今回食事をした「いさばや」さんのすぐ側では日曜日に、大原名物朝市が行われており、この漁場で上がったイセエビや魚介類をその場でバーベキューで楽しめ、タコ飯なども食えます。更に地元農産物の直売もあり、大変賑わってる様子。

↑このように大原では、イセエビ&マダコなど地元ならではの食材を全面に推しだし、食にスポットを当てて地域の活性化を図っているようです。それは正に地域創生に成功し、世界中からグルメ観光客を誘致できたスペインの地方都市サンセバスチャンを見習ってます。

次はなんとしてもこの「大原漁港の朝市」に行ってみたいものです(^o^)

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