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自己を見つめる瞑想…自分とつながることは心地良い

今回は、自分とつながる感覚が強まる瞑想を紹介します。

これはタオのマスターであるマンタック・チア氏による「内笑瞑想」など、先人たちが編み出した瞑想法をヒントに、私が多少アレンジを加えたしたものです。

自分を受け入れ、自分を許し、自分という確固たる存在を確認するのに、大変効果があります。

特に効果が見込めるのは、「エンパシー」などと言われる人々です(私も同種の傾向があります)。こうした人は、自然と他者の考えや感覚に同調しがちで、しばしば自分の意見や考えが分からなくなります。こうした人には、自分の感覚に意識を戻し、他者との違い(いわゆる境界線)を認識するのにとても有効です。

次から、方法を説明します。

■「自己を見つめる瞑想」の手順

まず心地よい座り方をして、自分のペースでゆったりとした呼吸を数回繰り返します。

目を閉じ、呼吸を続けながら、次のような語りかけを、自分に対して行います。語りかけは、声に出しても良いですし、心の中でも良いです。ただ、最初のうちは、声を出すのがよろしいでしょう。

それぞれの項目の間は、まるで相手が少し考えてから話すのを待つように、少し間を明けます。

「私の呼吸よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは、何ですか」

「私の心臓よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私の脳よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私の体よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私の下丹田よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」(注:下丹田は、下腹部にある気のエネルギー器官)

「私の中丹田よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」(注:中丹田は、胸腺のあたりにある気のエネルギー器官)

「私の上丹田よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」(注:上丹田は、頭の中央部にある気のエネルギー器官)

「私の小周天よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」(注:小周天は、身体の経絡の呼び名。身体の前面中央と、背骨をぐるりと一周まわるルート。馴染みがないかたは、尾骨→背骨→脳を通って頭頂部を結ぶルートをイメージする形でも結構です)

「私の気の体よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私の知性よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私のマインドよ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私の魂よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私のスピリットよ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

「私、(自分の名前)よ、私はあなたの声を聞きます。あなたが、私に言いたいことは何ですか」

■自分でいることは快楽である

こちらをしばらく続けていくと、不思議と「自分自身とつながっている感覚」が得られるようになってきます。なお、上記の瞑想中で出てくる「魂」「スピリット」あるいは「マインド」といった概念については、形而上学の入門編プログラムである「アデプトプログラム」を受講されると、より理解が深まるかと思います。

人にもよりますが、特にエンパシーと呼ばれる、他者との境界線がなかなか引きにくい人には、非常に心地よい、安心感に包まれた感覚になると思います。特に仕事などで他者とのコミュニケーションが続いて疲れを感じている時や、悩みなどがあって思考や感情が混乱している時などにこれを実行すると、まさに快楽とも呼べる感覚を得られるはずです。

そしてこれが、本来の自分の感覚です。もし、快楽の感覚を強く感じたとしたら、直前までの自分の感覚との差異は、他者など外部のものに明け渡してきたエネルギーの分量の度合いとも言えます。

また、この瞑想で得られる心地よい感覚は、いわゆる気のエナジーが充実している状態です。エンパシーではないという方も、時折実行していただくと、ご自身が整うと思います。

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