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夢追人とロマンクルー

6月30日にPUNPEE「夢追人 feat. KREVA」のMVが公開されました。僕も好きで結構な頻度で見ています。

これはPUNPEEがYouTubeチャンネルで生番組を放送し、その最後にこの「夢追人」のMVを公開するという流れのもので、そこで初めてKREVAの参加が明らかになります。その瞬間はTwitterのトレンドになり、コメントでの熱狂も凄まじかったです。KREVAの過去曲の引用もたんまりあり、ヘッズには嬉しい曲になっています。


この前日に僕はRomancrew「スープパスタ feat. KREVA」をたまたま聴いていました。

この曲はRomancrewの2ndアルバム『DUCK’s MARKET』収録曲で、2008年発売なのでもう12年も前になります。当時のRomancrewはRHYMESTERのアルバムやKREVAが当時運営していた「くレーベル」のコンピレーションアルバムなどにも参加し、間違いなくFG CREW流れの中で「次の若手はコイツら!」感がリスナー側からもビンビンに伝わっていたと思います。ですが、アルバムをリリースしていたレーベルが倒産(故にRomancrewは1stと2ndアルバムはサブスク未配信。ちなみにAer-bornというレーベルで、どうやらアミューズの傘下だったっぽいですね)という憂き目に合い、心機一転FILE RECORDSから3rdアルバム『ロマンのテーマ』をリリースするもその2日後に東日本大震災が起きてしまい、アルバムのプロモーションをすることができなかったようです。そしてメンバーの将絢が脱退。3人体制で1枚アルバムを出すも、それ以降グループとしての動きはありません。

同じKREVAを起用しても、こういった差が起きてしまうことになんかいろいろ考えちゃいましたね。もちろん、2008年にKREVAを起用するのと2020年にKREVAを起用するのとでは意味合いも全然違うんですよね。特に今は2000年代のHIPHOPオマージュやサンプリングが多く使われている中で、その頂点を極めたKREVAと2010年代のスターラッパーであるPUNPEEとのコラボになったら、そりゃ皆注目するよなと。でもその一方で僕はそういった自己プロデュースや環境、運、タイミング等々によって外れてしまった人たちの音楽をどうしても聴いてしまう性分ではあります。やっぱり強者の音楽を聴いても「強者だな~」しか思わないんですよね。悔しくて。

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