犬にも大切!?食餌のカルシウムについて徹底解説!!
カルシウムはご存知ですよね?牛乳や小魚に多く含まる食材です。犬のオヤツにも『カルシウム配合!!』とかって言葉を見ると、ついつい買ってしまいたくなりませんか??犬にとってもカルシウムは必要な栄養素の1つと言われています、、、が!!!どんな栄養素も適切に取らないと意味がないんです!!という事で、今日はカルシウムについて解説していきます!!
1.カルシウムって何??
カルシウムはミネラルといわれる栄養素の1つで、体の機能の維持や調節に欠かすことのできない栄養素です。ミネラルは、体重の約4%程しかない栄養素なのですが、体内で作り出す事ができず、微量でも食事中から摂取しなければならない非常に重要な栄養素となっています。
カルシウムで思いつく事と言えば、骨や歯の成分という事ではないでしょうか?実際に体内のカルシウムの99%は骨や歯の成分となります。それ以外にも筋肉の収縮や血液凝固等にも関与する大切な役割を担っています。
2.カルシウムが不足するとどうなるの?
カルシウムは血中で一定の割合で存在します。身体はこのカルシウムの割合を常に一定に保つように働きます。もし血中のカルシウム濃度が低下すると、ホルモンの働きにより、腸管からのカルシウム吸収を促進させたり、骨からカルシウムを溶かして血液中に送るようになります。
骨のカルシウムを溶かすくらいなので、当然ですが骨粗しょう症や骨折がしやすくなる等の骨に関する病気のリスクが上がります。更に骨が成長しないので、体も大きくならず、成長不良もみられます。あと、食欲不振になる事もあります。
3.カルシウムを沢山取れば良い?
カルシウムが不足するととても怖いという事がおわかり頂けたと思います。それではカルシウムを多く取れば解決するのでしょうか?
答えはNOです!!
カルシウムを過剰に摂取すると、体内への亜鉛(カルシウム同様ミネラルに分類される栄養素)の吸収が阻害されます。これはカルシウムと亜鉛の吸収経路が同じなため、吸収競合がおこるためだと考えられています。
亜鉛が不足すると、脱毛や結膜炎などのリスクが上がります。特にブルテリア、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュート等の犬種では、遺伝的に亜鉛欠乏性皮膚炎を生じやすいと言われているので、カルシウムの過剰摂取にはより注意が必要です。
4.カルシウムはどう摂取したら良い?
カルシウムは取り過ぎても、取らなさ過ぎてもいけないという事がおわかり頂けたと思います。それでは我々飼い主は、どのようにしたら良いのでしょうか?
普段ドッグフードを与えているご家庭では、必ずそのフードが総合栄養食である事を確認してください。総合栄養食であれば必要なカルシウムが含まれているため、それ以上与える必要はありません。ここでもし、ヨーグルトや牛乳などの乳製品を与え続けると、尿路結石症のリスクが増えるので注意が必要です。
普段手作り食を与えているご家庭では、カルシウムが足りていなかったり、他のミネラルとのバランスが悪い食事になってしまう事があります。もし不足しているようであれば、乳製品をプラスして不足を補ってあげましょう。手作りは栄養バランスの計算が難しいので、もう一度ミネラルのバランスを見直してみるのは良いかもしれませんね!
5.まとめ
今回はカルシウムについて解説しました。多くの飼い主さんは
『カルシウムは多く必要だ!!』
という誤解をしている人が多くいます。私もその1人でした。こういった誤解を無くして、本当に犬のためになる食生活に繋がればと思い今回はこういう記事を書きました。是非適切な食事で健康なドッグライフに繋げてくださいね!
という事で今後も愛犬のためになる情報を発信していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします!
最後まで読んでいただき ありがとうございます。 これからも一緒に わんちゃんの勉強できたら嬉しいです😊 もしサポートいただけましたら すべてわんちゃんのために活かしていきます!