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「紅麹」と「紅麹色素」は違う、って???

最近、小林製薬の「紅麴事件」関係で

紅麹色素は、紅麹とは違うから安心!

みたいな記事を見ました。(紅麹 紅麹色素 で検索すると、たくさん出てきますよ~)


で。

ココでは「紅麹」「紅麹色素」の違いをご紹介します。この記事を読んで「紅麹色素は、紅麹とは違うから安心!」という記事が本当か……自分で突っ込んで考えてくださいね😊



紅麹はカビの一種

まず、紅麹はカビの一種です⬇️

このニュースにもある通り

紅麹は米などの穀類にモナスカス属糸状菌(醸造用カビの一種)を繁殖させた鮮紅色の麹

小林製薬 紅麹菌の伝統発酵法における健康成分の変化を世界で初めて解明 より 2024/3/31引用

昔から、食品に使われています。



紅麹色素は、その「色」の部分

紅麹色素は、そこから「色」の部分を取り出したモノ⬇️

主成分が「アンカフラビン類及びモナスコルブリン類」となっていますよ。

つまり紅麹色素は、「紅麹色素」という化学物質ではなく、色んな化学物質が混じった「混合物」という事です。



それ、本当に安全ですか?

ですから……たとえば、もし「レモンから精製したクエン酸」があったら。

クエン酸は「クエン酸」という化学物質ですから、

純度が高ければ、異物は少ないので

「レモン」に残留している農薬は、ほぼ含まれていません。



けれども、レモンをしぼった「レモン汁」は……レモンから食物繊維を取り除いた「混合物」ですよね。

ですから、レモンに残留している農薬も、含まれている可能性大ですよ……正確に言うと「分析しなければ分からない」です。



それ、化学物質名ですか?

……という訳で、紅麹を原材料として、赤色の「化学物質」を食品グレードなみの高純度で取り出したのなら、その「紅麹色素」と表示されている「化学物質」には、今回問題になっている「未知の成分」「プベルル酸」は含まれていないかもしれません。

けれども、ただ「紅麹」を潰しただけなら……分析して「他の成分は入っていない」って確認したんでしょうかね?


「紅麹」「紅麹色素」は違う という記事。目にしたら、そんなことを考えながら読んでみてくださいね~


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