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大晦日もお正月も…相も変わらず、ホテル清掃のパートに通っている本業はカウンセラーとセミナー講師やってる働き盛りのおっさんです。



ホテル清掃は、身体は無茶苦茶しんどいですがそれなりにいい社会勉強になっています。



お客様がチェックアウトしたあとのお部屋を清掃し、次のお客様が気持ちよくチェックインしていただくためのお部屋づくりや連泊中のお客様が外出中にお部屋の清掃をさせていただく…というのが今の主な仕事の概要です。


約4時間の間に12部屋を仕上げるというのがノルマで、そう考えると、

「なーんだ、1部屋20分じゃん!」

と思われそうなので言っときますが、清掃に入るためにはそれなりに準備がいります。

シャンプーやコンディショナーの液の補充、必要なシーツや枕カバーの量、タオル類のセット、歯ブラシ類の量チェック、他備品のチェック、シーツのはがし、ごみの分別…


部屋の清掃に入る前に1時間ぐらいかかるんです。

で、終わってからも明日のために一定範囲まで準備をセッティング


などのことを考慮すると、恐ろしく超絶なスピードで作業を進めないと終わらないんです。

無駄な動きをできるだけ最小限にし、いかに効率よく動くか。

頭をフル回転させながら、常に先読みをしながら今の行動をとる能力が求められます。

ちなみに先輩たちは僕なんかよりもっとたくさんの部屋を処理します。


なので、チェックアウト時にあまりにも部屋が荒れた状態だと、ごみを集めるだけで何分もロスし、便器に便がこびりついていると、落とすのに時間がかかり、ヘアキャッチャーに髪の毛が挟まっていると、それを取り除くのに手間取り、ベッドシーツやタオルや寝間着が散乱しているとその捜索だけでも時間がかかるわけです。

とりわけ、ごみの分別が大変!

空き缶やペットボトル、燃えるゴミ、これらを一緒に放り込んでいるのはまだいいのですが、液体が残ったままゴミ箱に捨てているのが一番困ります。だって中でこぼれるんだもの。



で、先日感動したんです。


どっちかというと、荒れている部屋の方が多い中で、めちゃくちゃ現状復帰してチェックアウトされているお客様がたまにいるんです。


ゴミの分別どころか、使ったコップは洗ってくれていたり、布団はたたんでくれていて、テーブルの上もほぼチェックイン時のままの状態。

タオル類はまとめて1箇所に集めてあり、冷蔵庫、エアコン、テレビの電源はオフ。



めっちゃ掃除しやすい!




「そんなん普通やん!」



って思いました?

いやいやいや…

案外、できてないですよ~

清掃者の目線で整えるのって…




で、机の上にこれが置かれてありました…






あ、もちろんポケットナイナイはしてないですよ!



でも気持ちいいじゃないですか。



「しんどいなぁ~」


と思いながら仕事している時に、ものすごく励まされた感じがして、清々しい気持ちになりました。




赤の他人を思いやれる人

他人に感謝できる人



お客様の顔は存じ上げませんが、きれいな心を持った人と関われると自分も清められる気がしました。

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